Motoyuki's Diary (1999 年 1 月)

counter
[since Jan/22/1999 06:00 JST]
[ 日記の表紙 ] : [ 先月分 ] : [ 翌月分 ]

1 月上旬 : [1/1] [1/2] [1/4] [1/7] [1/8] [1/9] [1/10]
1 月中旬 : [1/11] [1/12] [1/13] [1/14] [1/16] [1/19] [1/20]
1 月下旬 : [1/21] [1/22] [1/23] [1/24] [1/25] [1/26]

1 月 26 日 (火)

FreeBSD

本家の cvs-committers にすごい数のメールがながれているな、と思ったら Steve Price だった。 port 関係で 1 日に 35 個以上も commit してる。 それにしても超人的な処理能力だなぁ。本当にきちんとチェックしとるのかしらん :-)

従来 2.2.X で運用していた FreeBSD の本家のマシン群 を 3.0-stable にバージョンアップする模様。 ここでもまた FreeBSD 2.2.X の時代の終わりを感じてしまう。

Web 日記から

Wnn の偉い人 なんて書き方して。塩崎さん自身がもう「 X-TT *1 の偉い人」 なのに自覚がないみたいですね :-)。 みんなで塩崎さんをモデルにしたキャラをデザインしてあげるべきかな。

メモ : 小浜さんの日記から X-TT フォントの設定塩崎さんのコメント

*1 : X-TT
最初 X-tt と書いていましたが、 X-TT が正しい です。 Thanks > 塩崎 さん。

1 月 25 日 (月)

知事選挙 (続)

人口 90 万人弱くらいで「県」を名乗るのはおかしい、と 昨日 書いたのにはもう一つ理由がある。 衆議院の小選挙区の各県への割り当ては「人口比例分 + 1」なのだ。 この + 1 が曲者。東京都内の人口 90 万人の市ならば定数は 2 だが、 山梨「県」になると定数が 3 になってしまう。どう考えても不公平だよね。

FreeBSD

昨日 の続き。

    FreeBSD 4.0-CURRENT #0: Mon Jan 25 04:23:06 JST 1999
        motoyuki@asuka.snipe.rim.or.jp:/usr/src/sys/compile/ASUKA
    
    FreeBSD 3.0-STABLE #0: Mon Jan 25 04:23:52 JST 1999
        motoyuki@eddie.snipe.rim.or.jp:/usr/src/sys/compile/EDDIE
    
ということでシステム更新終了。昨日のソースでは 4.0-current, 3.0-stable ともにかなり安定して動いている。注意すべき点は、 ELF な kernel を 最初にインストールする際にはディスクの boot block の更新が必要なこと。 root device が /dev/da0s1a なら
    disklabel -B /dev/rda0s1a
とする。この更新は自動では行なわれないので必ず手動で行なう必要がある。

Web 日記から

FreeBSD 2.2.X の shutdown で電源を切る方法 について。

  1. そのリリース用の PAO のパッケージを ここ から入手します。
  2. sys のパッチのうち
      sys/i386/apm/apm.c, sys/i386/include/apm_bios.h, sys/kern/kern_shutdown.c, sys/sys/systm.h
    の分をあてます。全部あててもいいけど、これだけで十分。
  3. kernel の再構築を行ないます。
  4. PAO のパッケージの中の sbin/shutdown をインストールします。
  5. /etc/rc.confapm_enable="YES" を設定します。

という感じかな。 FreeBSD 4.0-current と 3.0-stable については 同等の機能が標準で含まれているので必要ないです。


1 月 24 日 (日)

知事選挙

今日は山梨県知事選挙だったらしい。東京にいた頃は必ず投票に行っていた 私だが、ここ山梨の選挙には全く興味が持てない。共産党の泡沫候補と他の全政党が 相乗りした現職の闘いだものね。そもそも選択の余地がない。

ここの政治には非常に不満がある。土木中心の汚い政治だもの。私が住んでいる 玉穂町の現町長は収賄で牢屋の中だし、隣の昭和町に至っては現町長と前町長が揃って 牢屋の中に入っている。他の町村の話も耳にするが、どこも似たり寄ったりのようだ。 こと政治に関しては根底から腐りきった土地柄だと思う。 あの金丸 信の出身地だからどうしようもないのだろう。

正直な話、人口 90 万人弱くらいで「県」を名乗っているのはおかしい と思う。政令指定都市よりも少ないんだから。こんなところに県知事がいて 市長村長がいっぱいいるのは無駄でしかない。何せ人口 601 人の村にも 村長と村議会議員がいるのだ。今の山梨県を「山梨市」にでも格下げすれば、 現在の市町村長・議員・役場なんかが全部廃止できて 税金の大きな節約になるよね :-)。地方分権もいいけれど、こういう 規模の小さい自治体に権限を委譲したって無駄が増えるだけだろうと思う。

FreeBSD

今まで 2.2.8-RELEASE を入れていた eddie を 3.0-stable に、 3.0-current マシンだった asuka を 4.0-current にバージョンアップする。これを書いている現在は make world している最中。動作報告などは明日以降書くことにする。来月半ばに 3.1-RELEASE がでたら サーバー も入れ替えるつもり。 FreeBSD 2.2.X は過去のものになりにけり、かな。

昨日 の続き。クライアントマシンならば メインメモリ 128M あればほとんど swap しない というのは事実ですね。サーバーマシンで各種デーモンがいっぱい走る場合は 256M あったほうがいいと思いますけど。うちのサーバーの場合は 128M メモリで

    Mem: 63M Active, 26M Inact, 19M Wired, 15M Cache, 8346K Buf, 364K Free
    Swap: 128M Total, 23M Used, 105M Free, 18% Inuse
    
という感じ。

Web 日記から

XF86Setup が作られない とのことですが、 ports で build する場合は tcl-8.0 と tk-8.0 が入っていないと XF86Setup の生成をスキップします。 ちゃんと入れてあります ?

ううむ、カウント数に勝ち負けなんかないと思いますよ。外す必要はないのでは。

なんか 対応素早い です :-)。 話は変わりますが、個人的には主人公は 14 歳がいいです。 某方面 の影響も ありますが、病院の中で見ていてもこの年齢って非常に微妙な感じ。 彼女にするなら同年齢がいいですけどね。


1 月 23 日 (土)

FreeBSD

某所 からの話題。 PC UNIX するには SCSI なハードディスクというのが今までの 常識だったが、個人用目的には IDE で組んだほうがいい時代になってきたようだ。 FreeBSD 3.X からは IDE の DMA 転送を使えるようになったのも大きい。 山本さん のマシンでテストした ところによると、 GENERIC kernel で 3.X を make buildworld するのにかかる 時間は、普通の状態で 4 時間半以上、 DMA 転送, 32bit, multi-block-16 を 有効にした状態では 198 分だったそうだ。

正確な比較をしたわけではないが、サーバー目的などで複数のプロセスが同時に ディスクアクセスするようなマシンだと SCSI ディスクの方が有利なような 気がしている。しかし IDE と SCSI の価格差がこれだけ開いてしまった現在では その価格差の分だけ大容量 & 高性能なディスクを使った方が有利だと思う。

私自身 11/30 に組んだマシンで IDE only な FreeBSD を使っているが、性能には一応満足している。 ただし swap など全部が同一のディスク上にあるので、 ディスクアクセスが集中した際には遅く感じてしまう。 この問題は IDE を 2 台使ってアクセスを分散させることによって回避できる ではないかと考えている。

Web 日記から

gainax-ml で「マジカルとこちゃん make all」 ネタに「けっこうメジャーかも」 と突っ込んだ人 は私です :-)。 それにしても、どんどんメジャーになってきている気がするぞ。

ついに キャスト発表 ですか。どうせだったら私も出演したいなぁ。 私はいうまでもなく FreeBSD 派ですが、どちらかといえば悪役の方が似合うかも。 前の大学の時の後輩連中がいうには酒池肉林にふける悪の親玉だそうですから (^_^;;。


1 月 22 日 (金)

表示形式をちょっと変更してみました。見やすくなったかな?

風邪

多少楽になってきたものの、結局この 1 週間寝込んだまま。 週末のうちに治して月曜日には何とか復帰したい。

FreeBSD

announce-jp に流れたように、 FreeBSD 3.0-current が分岐して 4.0-current と 3.0-stable になった。これとともに ports-current での FreeBSD 2.2.X のサポートが 事実上打ちきられた。 a.out 環境のことを考えなくても済むので ports 作りは 楽になるような気がする。

bsd-nomads での PAO3 のインストールに関する話の中で この日記紹介 されているのを見てちょっと驚く。 PAO3 のインストールの問題ってけっこう難しい。 そろそろ PAO3 boot floppy を作る必要があるかな。

Web 日記から

無断で 紹介 してしまって何だか 迷惑をおかけしてしまったみたいですね。すみませんです。 それにしても 3.0-current を使っていたり ローカルアドレスを使っているというのは、やっぱり かなりあやしい んでしょうね。日頃つきあいのある FreeBSD な方々ってそういうのが 当たり前の世界の人が多いので、普通の感覚を忘れている自分に気付いて ちょっと複雑な気分になってしまいます。

そのあたり が目標であれば実現性は高いかもしれませんね。 某ワインの連載は本文は高尚な感じに保とうとしているようにも見えるので、 実現は意外と難しいかも :-)

なるほど そちらの方でしたか。 FreeBSD 世界で綾波萌えだった方がどんどん転向しているのだったりして。

それにしても とこちゃんうぉっち の一日の量はすさまじいものがあります。 このテンションがいつまで続くのでしょうか。 あと、各日付のところにタグを入れて各日付毎にアクセスできるように していただけるとうれしいです > 管理者の方。


1 月 21 日 (木)

風邪

今日もまだ熱がとれず立つとふらふらする。家に買い置きしておいた インスタント食品も底をついてしまった。何とか近所のコンビニまで行って 食料を調達してるけど、それで力尽きてしまう状態。

こうして体の調子を崩した時に、医学部の臨床実習の制度ってひどく対処が 難しい。一つの臨床科を 1 〜 2 週で順番に回っていくので、 何日か連続して休んでしまうと特定の科に集中して欠席することになってしまう。 今回の分をどうフォローアップすればいいのだろうか。

Web 日記から

今日から話題毎に個別にリンクできるようにしました。★マークの部分です。

PC-UNIX をがしがし使ってる時点で十分片寄ってるっつー説もありますけどね。 (観察したところ、実際そうだと思うし(笑)) ですか。 XMulti の作者さまが言っても説得力がないような気がするです :-)。 そういう方面が好きな人が比較的多く集まっているコミュニティであることは 確かですが、逆に 昨日書いた ように そっち方面とは一線を画したいと思っているユーザもかなりな数いるわけです。 BSD のメディアミックス戦略 で BSD ユーザが 増えるのか、それとも減ってしまうのか、ちょっと興味があるところではあります。

最近 newconfig で 活躍されている にゃん さんの 日記 を発見。前回の宴会の時にはほとんど話す機会がなかったのが残念だったのですが、 なかなかの趣味をお持ちのようで。その宴会の日の 12/28 の記述で

    最初に入った店は中華料理の店だった。 ここで簡単な自己紹介をしたのだが、 にゃんが「高橋です」といっても、 みんな「高橋?」とだれだかわからなかったのに、 「にゃんのひとだよ」の一言でみんなわかってくれた。 ML にはちゃんと本名で 出しているのに、なんか複雑な気分。 あと「この業界は所詮 2 ステップ」というのは やっぱり本当らしくて、 みんな言っていた。 世界って結構狭いもんだな…。

私も「にゃん」でわかった一人です。ごめんなさい。 やっぱりこの業界は本名よりも login name のほうが優先するんじゃないかな :-)。 もしここを読んでいたら是非日記で反応してね > にゃん。


1 月 20 日 (水)

風邪 ?

どうやら本格的に風邪をひいてしまった模様。気分はなはだ悪し。 今朝は一応目が覚めたけど、そのまま寝てしまって一日中布団の中で過ごす。 こういう時にノートパソコンって寝たまま使えるから非常に便利。

Web 日記から

杉村さんの日記 (1/19) から。特に BSD に対するこだわりとかは全くない というのを見て、ちょっと考えてしまいました。以前 飯島さん と BSD に対するこだわりがあるのは現在 30 ± 2 歳の世代までではないかという話を したことがあるのですが、そんなものなのかもしれません。

マジカルとこちゃん の話が大きく広がっている模様。いつのまにかリンク集の とこちゃんうぉっち が立ち上がってますね。 敵の攻撃によって compress の呪文が使えなくなって、新呪文 gzip が 登場したりするんでしょうか。 FreeBSD 国と Linux 国の齟齬は単なる 誤解から始まっているとすると、 Halloween 文書の ESR あたりは誤解を広める悪者的存在になるかなぁ。そういえば、 グッズ化を検討している FreeBSD のえらい人 (の一部) 周辺 って 誰なんでしょう (笑)。こういうのが好きな人っていうと、綾波教を主催して おられた某師匠かな?

こういう BSD のメディアミックス戦略というのは私自身は面白いと思うのですが、 某所 では「こういうのが広まってしまうとちょっと引いてしまう」という 意見もありました。そういう面もあるかもしれません。


1 月 19 日 (火)

気持ち悪い

今週の実習は病院病理と臨床検査。 病理検査というのは簡単にいうと、手術や検査などで摘出した組織を顕微鏡でみて 診断をしたり、亡くなった方の解剖をして死因を調べたり、というもの。

昨日は病理の見学で顕微鏡をずっと見ていたのだが、同じ部屋に 顕微鏡で見るプレパラートを作成するための工程があったから大変。 プレパラートを作成する過程で試料を有機溶剤のキシレンの中に 何度も出し入れするのだが、 機械が動く度に部屋中にキシレンの臭いが濃厚にたちこめて、換気扇を回しても 窓を開けても全然効かない状態。

私はひどく気持ち悪くなって何度も部屋の外に出た。その影響か 今日も朝から気持ち悪くて下宿で寝ている状態。 病理の先生って慣れているのかああいう部屋で働いていても平気らしい。 とても不思議だ。

Web 日記から

FreeBSD の解説書には「DES 関係のライブラリは ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-internat/ から入手しましょう」などと 書いてあるのが多いですが、 Walnut Creek CDROM の FreeBSD に des ライブラリが含まれている のと同じ理由で、 ftp.freebsd.org からだったら ftp しても大丈夫なんです。 ftp.freebsd.org は Walnut Creek の社内に置いてあり、暗号輸出規制違憲判決の 管轄区域内だからです。他の ftp?.freebsd.org は駄目。 新たな判決がでて事情が変わった時に周知徹底するのが大変なので 「ftp.freebsd.org からでも大丈夫だよ」とは積極的にアナウンスしていませんが、 わかっている方はどうぞ。

Apollo 13 の Making は NHK の「新・電子立国」のシリーズでやってましたね。 結構面白いシリーズだったので録画して保存してあります。

マジカルとこちゃんのページ 関係の話には期待しています。

佐田さんの日記 から。 -current や -stable を使うときは基本的に kernel 作成と make world を同時にやらなきゃ駄目です。 kernel 内部の構造体が 変更されて ps できなくなる現象はけっこう頻繁におきます。

FreeBSD を使う理由

これも 佐田さんの日記 からの話題。 初期には Linux も FreeBSD もそれほど差がなかったように思います。 あの頃は特にネットワーク関係のコードで BSD のほうが圧倒的な優位を 保っていました。 現在 Linux が優勢になりつつある一つの原因として、例の USL との訴訟騒ぎが あるのではないかと思います。 CSRG と USL の和解の結果 FreeBSD 2.0 が出る ことになったのですが、前のバージョンである 1.1.5.1 が出てから 2.0 系が 安定するまでに 1 年以上の期間がかかりました。今思うとこの期間って Linux との競争上非常にもったいなかったと思います。

私がどうして FreeBSD かというと、最初は佐田さんと同じように 「UNIX 使うならやっぱ BSD でしょ」というこだわりがあったのが大きいです。 それと、 386BSD 0.1 の頃は Linux よりも各種ソフトを build するのが簡単だった というのもあります。 BSD 用の設定をちょっと変更するだけで OK でしたから。

386BSD から一時期ちょっと NetBSD に触れた以外はずっと FreeBSD を 使い続けています。ときどき様々な関係で Solaris や Linux に触れることも ありますが、 FreeBSD のシステムが一番慣れていることもあって自分で選択可能な 場合は必ず FreeBSD です。

私自身が FreeBSD で一番便利だと思っているのは ports のシステムです。 オリジナルのソースにパッチをあてて build するという形式のため、非常に柔軟性が 高いのが気に入っています。 FreeBSD で配布している port には設定が私の好みではないものも多少あるのですが、 そうした場合でもオリジナルの port を簡単に作成できるので、私が所有する 6 台の FreeBSD マシンにソフトをインストールする際にとても重宝しています。

PAO3 のインストール

土曜日 の続き。まずは以下のものを用意します。

  • 2.2.8-RELEASE 用の PAO のパッケージ PAO-19981225.tar.gz
  • CVSup で入手した PAO3 のソースコード。

この段階では FreeBSD からは PC カードは使用できない状態ですので、 2.2.8-RELEASE をインストールした状態の時に FreeBSD パーティションに 転送しておくか、あるいは Windows パーティション経由で copy する必要が あります。

PAO3 のソースコードは現在のところ CVSup でしか入手できない (と思います)。 以下のような CVSup の config file を書いて CVSup を実行すれば OK です。 CVSup については FreeBSD ハンドブック を参照してください。

    *default host=cvsup.jp.freebsd.org
    *default base=/usr/cvsup
    *default prefix=/usr/src
    *default release=cvs tag=.
    *default delete use-rel-suffix preserve
    jp-pao3
    
この例だと /usr/cvsup に CVSup の管理ファイルが、 /usr/src/PAO3 に PAO3 の ソースが置かれるようになります。

PAO3 の構築は以下のように行ないます。基本的には 2.2.8-RELEASE 用の PAO のインストール方法とだいたい同じです。

  1. PAO3 のソースコードを適当な場所に展開する。私の場合は /usr/src/PAO3 に置きました。
  2. cd /usr/src/PAO3/src/sys/i386/include
  3. cp apm_bios.h clock.h cpu.h if_cnwioctl.h scc.h wavalan.h /usr/include/machine
  4. cp /usr/src/PAO3/src/sys/pccard/*.h /usr/include/pccard
  5. cd /dev; sh MAKEDEV card0 card1 card2 card3 apm
  6. cp /usr/src/sbin/Makefile.inc /usr/src/PAO3/src/sbin
  7. cd /usr/src/PAO3/src/sbin; make depend all install clean
  8. cd /usr/src/PAO3/src/usr.sbin/pccard; make depend all install clean
  9. cd /usr/src/PAO3/src/sys/i386/conf
  10. PAO_ALL を参考に自分のマシンの kernel config file を書く。
  11. config KERNEL_CONFIG_FILE
  12. cd ../../compile/KERNEL_CONFIG_FILE; make depend; make; make install
  13. PAO-19981225.tar.gz から pccard.conf, pccard_ether, pccard_ether_remove を取り出して /etc にコピー。
  14. PAO-19981225rc.conf を参考に /etc/rc.conf を書き換える。具体的には以下の記述を追加すればいいでしょう。
    pccard_beep="2"		# 0: silent, 1: simple beep, 2: melody
    pccardd=/usr/sbin/pccardd	# Absolute pathname of pccard daemon
    pccardc=/usr/sbin/pccardc	# Absolute pathname of pccard control utility
    
    ##############################################################
    ###  PC-card options  ########################################
    ##############################################################
    
    pccard_ether="ed0 ep0 fe0 sn0"	# Pccard ethernet interfaces (or NO).
    ifconfig_common="inet 192.168.XXX.XXX netmask 255.255.255.0"
    ifconfig_ed0=$ifconfig_common
    ifconfig_ep0=$ifconfig_common
    ifconfig_fe0=$ifconfig_common
    ifconfig_sn0=$ifconfig_common
    
    # Sample alias entry.
    #ifconfig_common_alias0="inet 192.168.1.101 netmask 255.255.255.255"
    #ifconfig_ed0_alias0=$ifconfig_common_alias0
    #ifconfig_ep0_alias0=$ifconfig_common_alias0
    #ifconfig_fe0_alias0=$ifconfig_common_alias0
    #ifconfig_sn0_alias0=$ifconfig_common_alias0
    
    # Sample static routes
    #static_routes_common=""	# Set to static route list (or leave empty).
    #static_routes_ed0=$static_routes_common
    #static_routes_ep0=$static_routes_common
    #static_routes_fe0=$static_routes_common
    #static_routes_sn0=$static_routes_common
    
    # Clean the routing table
    # if $route_flush==YES || $defaultrouter!=NO || $static_routes!=NULL
    # when card is removed
    route_flush=YES
    
  15. これで終わりです。マシンをリブートします。

現在の PAO3 は機能的に不十分な部分が多いです。 SCSI ドライバの CAM 化の 関係で PC カードの SCSI カードが全滅状態なのは非常に問題でしょう。 私の場合はふだん LAN カードとモデムカードしか使っていないので 現在の PAO3 の機能で必要十分です。 ThinkPad 235 との組合わせでは けっこう快適に使えています。


1 月 16 日 (土)

ThinkPad 235

1/8 に注文した IBM ThinkPad 235 が金曜日になってやっと届いた。 一応 Windows98 を立ち上げて簡単な動作チェックを行ってから、 別途購入しておいた 128MB の DIMM を追加して RAM 容量を 160MB にする。 うちで一番メモリを積んだマシンということになる *1

ちょっと悩んだのがシステム構成。本当は FreeBSD only なマシンに したかったのだが、周囲の関係で Windows なファイルを見なきゃいけない事態も 考えられるし、 ThinkPad 235 のハイバネーション機能が DOS/Windows 上の ファイルを使う仕様であることもあって Windows98 もインストールすることにした。 bsd-nomads ML で

    [bsd-nomads:10200]
    ThinkPad 235 のハイバネーションは FAT32 でも大丈夫。
    [bsd-nomads:10209]
    ThinkPad 235 などの Windows プレインストールモデルでは c:\windows\options に Windows の通常のインストール CD の イメージがある。これを利用するとリカバリ CD を使用しないで Windows のインストールが可能。
という情報があったので参考にする。

メインで使用する FreeBSD は、 FreeBSD 3.0-RELEASE に現在開発中の PAO3 を 組み合わせてインストールするつもりなのだが、これにもちょっとした問題がある。

  1. 現在のところ PAO3 のブートフロッピーは存在しないので、 FreeBSD 3.0 をインストールしたマシンに PAO3 のソースを入れてコンパイル する必要がある。
  2. FreeBSD 3.0 のブートフロッピーでは容量制限のため DOS パーティションからの インストールの機能が削られてしまった。
  3. よく考えると PAO3 のドキュメントって全く未整備な状態。
特に 2 は大きな問題。ノートパソコンと非 PAO なブートフロッピーの組合わせでは LAN カードが使えないのでネットワーク経由のインストールも駄目。 ノート用の CDROM ドライブは持っていないし。 しょうがないので、いったん 2.2.8-RELEASE + PAO をインストールして FreeBSD パーティションに 3.0-RELEASE のイメージをコピーすることにした。

2.2.8-RELEASE + PAO を使う分にはこういう問題は発生しないのだが、 FreeBSD の開発に携わっている一人としては既に開発が終了した 2.2 系を新たに インストールするのはくやしい。

作業開始

  1. Windows98 のバックアップ
      ThinkPad 235 にプレインストールされている Windows98 は余計なものが いっぱい入っていて気持悪いので、いったん消去することにする。 Windows98 のネットワーク設定を行ってから、ディスクの中身を他のマシンに 転送。あとで CD-R に焼いてバックアップとするつもり。
  2. FAT32 パーティションの作成
      フロッピーから起動して Windows98 用の FAT32 パーティションを作成した。 4GB のハードディスクのうち 1GB を Windows98 に割り当てた。
  3. FreeBSD 2.2.8-RELEASE + PAO のインストール
      ftp://jaz.jp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD-jp/I18N-flp/2.2.8-RELEASE/ja/ にある 2.2.8-RELEASE 用の boot-pao.flp を持ってきてインストール開始。 ネットワーク経由でのインストールは非常に早くて楽ちん。 約 3GB の残りディスクのうち、 / に 30MB、 swap 128MB、 /var 128MB、そして /usr に残りの 2600MB を割り当てた。
  4. ネットワーク経由でのコピー
      FreeBSD を起動してネットワーク経由でデータのコピー。 FAT32 パーティションに Windows98 の CD の内容を、 /usr/3.0-RELEASE に FreeBSD 3.0-RELEASE の内容をコピーする。
      single user mode に落としてから /usr にある 2.2.8-RELEASE 関係のファイルを 全部消去しておく。 umount /usr してからマシンを再起動。
  5. Windows98 のインストール
      フロッピーから起動して Windows98 のインストール。
  6. FreeBSD 3.0-RELEASE のインストール
      3.0-RELEASE のイメージをコピーしておいた /usr パーティションを newfs しないように気をつけてインストールする。

だいぶ長くなったので、 PAO3 のインストールは明日書くことにする。

*1 : メモリ
ThinkPad 235 のカタログ上では 64MB DIMM を追加して 96MB RAM が最大という ことになっているが、 128MB DIMM も支障なく使える。

1 月 14 日 (木)

大学にて

今日で皮膚科の実習は終了。病棟の教授回診を見学して、カンファレンスを見て、 という感じ。

私の場合、なぜかマイナー系を回るときに体の調子が非常に良く、上の先生方の 受けもいいというパターンが多い。今回の皮膚科もそう。 逆に実習が大変なメジャー系の場合は体の調子が絶不調になってしまう。 なぜなんでしょ?

Web 日記から

昨年 12/24 の日記 で GNU と Debian の関係に ついて書きましたが、 Debian は GNU GPL を全面的に採用しているわけではない、 という指摘をメールでいただきました。また Debian / GNU Linux とあるのは Debian GNU / Linux の typo です。以上、指摘ありがとうございました。

マシントラブル でしたか。メールを消してしまうトラブルについては 私もしょっちゅう経験します。最近は週末の度に東京に帰っているのですが、 自分の home directory を MO に backup して移動する作業に時々失敗して 消してしまうことがあります。あと最近うちの -current マシンの調子が どこかおかしくて、 mh でメールを扱う際におかしな現象がおきています。 もうちょっとしたら調査する予定。


1 月 13 日 (水)

「先生」(続)

「先生」話 の続き。 大学や小中高でも「先生」と呼びあうのは同じ という指摘がありましたが、 ちょっと雰囲気が違うかなという気がしています。 例えば、研究室の一年先輩が大学の助手になるケースは時々あると思うのですが、 そういう場合に今まで「さん」で呼んでいた先輩を「先生」に切り替えるのは あまりないでしょう。医学部関係では、サークルのすぐ上の先輩でも医師免許をとれば 「先生」と呼ぶことがほとんどです。そのサークルの OB 会のような場でもです。

閉鎖性の話題 については、 他大学の医学部学生の方からメールを頂きました。 大手予備校の医学部進学コースや医学部専門の予備校に通っているため、 浪人時代から医学部だけの交友関係ができているということです。

大学での拘束時間が他学部に比べ長いため、外に出る機会がどうしても 少なくなってしまうという面は確かにあると思います。 けれど、交友関係というのは自分から出ていくことが第一に必要とされるのですから、 積極的にいろいろな場に出ていけば何とかなるのではないでしょうか。

Web 日記から

なんか想像以上にここを読んでいる人が多いような気がするこの頃です。

FreeBSD の CDROM について。 core team の 浅見さん の後押しもあって 日本人 committer がかなり増えました。そういう関係で日本語対応 packages が 非常に充実してきているんですね。こうした packages は 日本語を使わない人にとっては余計な代物なのかなぁ。 packages 作成のミスで DES ライブラリを要求する問題とか、最近 FreeBSD の packages には問題ありだと思う。正確に言うと、 packages の問題については FreeBSD プロジェクトの責任ではなく Walnut Creek で CDROM の構成を担当している人の責任なんだけど、 一般ユーザにとってはそんなこと関係ないですからね。

受験制度 の続き。私が高校の時に尊敬していた先生の一人は

  • 目標の時期と場所で調子をベストに持っていくのも実力のうち。
  • 「やればできる」というのは嘘。やらないからできない。
と言っていました。受験に関していえば、天候不順による交通の混乱といった 本当のアクシデントは考慮してくれるのだから、それで十分だと私は思います。 「やらないからできない」というのは非常に耳に痛い言葉です。

最近みつけたもの : りぬびで, VIFAM diary


1 月 12 日 (火)

大学にて

今日は皮膚科の手術日。一時間以内で終了する短い手術を二つ見学した。

そろそろ卒業後にどの病院に就職するか考えなければいけない時期。 実家が東京 (正確には八王子だが) だし、今でも東京にいる時間の方が 長いくらいなので、将来のことを考えると東京都内の病院に入りたいものである。 第一希望の病院は東京都内の某大学病院なのだが、入れるかなぁ。

FreeBSD

久しぶりに doc-jp 関係の作業を行なう。杉村さんが作業してくださった分を commit して、その周辺の作業を済ませる。これで WWW の releases 以下 の内容は更新終了 *1

1/15 に現在の -current が分岐して -current と新しい -stable になる 予定なのだが、新しいブランチは 4.0-current になるらしい。 雑誌記事とかに 3.1-current と書いてしまったぞ。 こういう情報はもっと早めにしらせて欲しいなぁ。

BeOS

日曜日にぷらっとホームに行ったときに 話題の BeOS R4 を購入。 どのマシンにインストールしようか迷っているところ。

*1 : 更新終了
私が commit した内容が www.freebsd.org で build されてから 日本にミラーされるという順序をふむので、 更新されたものは翌日にならないと見えないです。

1 月 11 日 (月)

大学にて

久しぶりに大学へ行く。今日から皮膚科での実習。 いきなり新患アナムネ取りをやることになって困惑。 アナムネ取りというのは、現在の症状や今までの経緯などを聞いて簡単に 診察することです。皮膚科領域でどんな病気があってどんな症状がでるのか、 すっかり忘れてしまっていました。正月呆けですね。

提出すべきレポートがかなりたまっている (^_^;;。 そろそろ取りかからねば。

Web 日記から

進路決定とか受験の問題は基本的に 「 local で処理しなきゃイカンこと」というのはその通りだと思います。 世間では「受験地獄解消のため」と称して内申書重視の方向性を打ち出したり 推薦入試を拡大する方向にあるみたいですけど、自分の将来を学校の担任ごときに 左右されるのは屈辱的だとは思わないのでしょうかね。

出版するなら 文体とか訳語の統一、未訳部分の翻訳といった作業を 多少なりとも出版社の方にやってもらって、それを contribute してもらうと いいでしょうね。


1 月 10 日 (日)

取材

一般向けパソコン雑誌である某誌から取材の申し込みがあったので、 細川さん、浜田さん、内川さん、私というメンバーで某社へ行く。

秋葉原のぷらっとホームで集合。そういえば細川さんとは初対面であった。 作戦会議 (?) のため末広町近くのフルーツパーラーで昼食。 ラ・フルーフ・ドゥ・セゾンという店だが、非常にお勧め。恐らく近日中に 細川さんの日記 に掲載されることでしょう。

地下鉄に乗って某社へ。取材で聞かれたのは主に FreeBSD の著作権関係と 活用事例について。著作権関係はきちんと説明したが、活用事例は公開して いいものが少なくてちょっと困った。 某超有名企業の Web サーバーが FreeBSD だとか、某超有名メーカー の社内ネットワークの基幹システムは実は FreeBSD で固められている、 といった話は宴会でよく耳にするのだけどね。その会社の本業との兼ね合いも あるだろうから公開できないのが非常に残念。 FreeBSD の普及を図るうえで 公開できる活用事例をなんとかして集めなければと思う。

今回の取材で判明したのは、 FreeBSD に関して相談するときに部外者が 誰に話をもっていけばいいかわからない、という点。 いちおう「FreeBSD 友の会」となっているけど、 友の会がどういう組織なのか、 代表者が誰で連絡先がどこなのか、 http://www.jp.freebsd.org/ には 全く書いていないですね。これではマスコミが取材しようとするときに 非常に困るのは目に見えている。 UNIX 関係以外のマスコミに取材されるようになって はじめて明らかになった問題ですね。

Web 日記から

リンク ありがとうございます。ちなみに私の名前は「今野」ですのでよろしく。 それにしても、最近「濃い」と言われたり「山梨で デーモン君の代謝機構の神秘 女体の神秘 人体の神秘を 習得されてるこの方」と 書かれ たり、ちょっと複雑な心境 *1 :-)

学校が かかえる問題 ですか。 今の学校で理解できないのは、明らかな犯罪行為を容認していることですね。 「いじめ」というのは集団による特定個人の無視行為あたりまでの話です。 金品の奪取、器物の破損、傷害などは明らかな犯罪であり、いじめではありません。 犯罪は学校ではなく警察と裁判所が扱う問題です。 犯罪までも「いじめ」と称して学校で扱おうとするから問題がおきるのです。
最近の「受験に関係ないからこの教科は必要ない」という傾向はとても嫌ですね。 理系であっても一般教養として歴史、地理、古文、漢文の基礎を学ぶのは 必須だと思うのです。
それから、ものを教わるときの礼儀を知らない人って最近目立ちますね。 ネットニュースやメーリングリストといった比較的大人の世界でさえ 目立つのですから、中高生に礼儀がないのはしかたがないのかも。

フリーのドキュメントの出版の話 は FreeBSD 関係でちょっと経験 してますから、必要があれば対応方法のアドバイスくらいはできますよん。

閉鎖性

一昨日 の続き。 反応 があったので続けます。 今の大学の同級生や先輩をみていて理解できないのは、医学部の殻の中に 閉じこもっているように見えることです。 交遊範囲が医学関係だけに片寄ってしまっているのです。 運動部では「東日本医科学生大会」がメインだし、文化系のサークル活動だと 他大学の医学部とか看護学校とだけ接触している。 全国的に見ても医学部は単科大学のところが多いし、総合大学の医学部でも 「医学部の中だけでサークル活動」している場合が多いようです。

一般的に、卒業後は出身大学の大学病院に残る人が多いのですが、 すると大学時代の先輩・後輩がそのまま職場の先輩・後輩となってしまいます。 他の病院に出るとしても、狭い社会の中で動いていくことには変わりありません。 こうした中では「一般社会の常識」に欠けた人間になる可能性が高くなるのは 自明のことでしょう *2

前の大学の関係や現在の FreeBSD の活動を通して、私はさまざまな職業に ついている友人・知人を数多く得ることができました。 そういう友人たちと共に語り合うことによって、 私はさまざまなことを学んできましたし、それだけ幅広いものの考え方が できるのではないかと思っています。

そんな訳で、私は医学関係以外の人と交遊する場を大事にしていきたいと 考えています *3

*1 : 複雑な心境
こういうツッコミをされるのは好きです。怒っているわけじゃないので、 念のため。
*2 : 可能性が高い
私が一般的常識のある優れた人間だと主張している訳ではありません。 確率的問題の話です。念のため。
*3 : 交遊する場
単に宴会好きなだけ、という説もあります :-)

1 月 9 日 (土)

Web 日記から

クロロホルムは催眠効果が現れる濃度と致死濃度が近い というのも ありますが、それ以前に催眠効果が現れる濃度がかなり高いので、 ハンカチに染み込ませて口を塞ぐ程度では眠ってくれないはずです。 薬の刺激臭と恐怖感から早めに失神する可能性はありますけど、 まぁ別の方法をとった方が無難でしょう > どういう話やねん :-)

冷え症 については...、後でちょっと調べてみます (^_^;;
個人的には筋肉量の差、さらには熱代謝の度合いなんかが大きく影響しているのでは ないかと思っています。スポーツなどで筋肉を鍛えた人ほど代謝が活発になって 熱産生が増えます。 こうした身体的な素因に、スカートなどの 衣服の影響、座って作業する仕事に携わる率が高いといった職場環境の 影響が積み重なって「女性に冷え症が多い」となるのだと思います。
実のところ、こういうテーマって保健学とか体育学あたりで 研究している人のほうが多いかもしれません。 スポーツとか筋肉量の是非といったテーマは研究者によって結果が 180 度違うことも 多いし *1

*1 : 結果が違う
よく話題になる活性酸素と運動の関係では研究者によって全然違う結果がでていて 愉快です。活性酸素が体組織に悪影響を与えるのは確かなのですが、 スポーツは活性酸素を発生するから悪という一派と、 スポーツによって体の防御機構が活性化される効果のほうが活性酸素の 影響よりも大きくスポーツは善という一派があります。 どうやら研究室のボスがスポーツ嫌いな場合は前者の結論になるような 気もします :-)

年末年始に読んだ本

週明けから大学の実習が再開である。この年末年始に買った本を 何となく書いてみる。まだ全部をきちんと読んだ訳じゃないけどね。

Apache HTTP サーバの構築, こが よういちろう, アスキー, 3,600 円
Apache の設定の解説本。 jaz.jp.FreeBSD.org 管理の大元締めで FreeBSD の宴会ではいつも一緒になる、こがさんの著書。お勧め。

386BSDカーネルソースコードの秘密, William F. Jolitz & Lynne G. Jolitz, アスキー, 5,200 円
原題 : Operationg System Source Code Secrets Volume 1: The Basic Kernel
FreeBSD や NetBSD などの前身である 386BSD の作者 Jolitz 夫妻が 書いた BSD カーネルの解説書。まだ斜め読みしかしていないが、お勧めできる 本だと思う。

GNU Emacs マニュアル, Richard M. Stallman, アスキー, 3,800 円
原題 : GNU Emacs Manual, Thirteenth Edition, Updated for Emacs Version 20.3
昨日買ったばかりでまだ読んでいない。 Emacs version 18 の時の訳本は 共立出版からでていた。

信長の親衛隊, 谷口 克広, 中公新書, 740 円
織田信長の近習についての本。けっこう面白かった。

国際歴史教科書対話, 近藤 孝弘, 中公新書, 700 円
ドイツとその周辺国といったヨーロッパ諸国の歴史教科書の記述をめぐる話。 冷静な議論のもと「ヨーロッパ史」を教えようという動きは興味深い。

シベリア動物誌, 福田 俊司, 岩波新書, 940 円
シベリアの動物をめぐる写真中心の本。掲載されている写真がとても美しい。

ファースト・コンタクト, 金子 隆一, 文春新書, 720 円
いわゆる「UFO 話」のようなオカルトものとは一線を画して、科学的に 異星人とのファースト・コンタクトについて考察しようとする本。 SF 好きな人にはお勧め。

タイタニック号の最期, Walter Lord, ちくま文庫, 660 円
原題 : A Night to Remember
例の映画絡みで文庫化されたノンフィクション。 史実を知りたい人が暇があれば読んだら、というレベルの本。

大学病院ってなんだ, 毎日新聞科学部, 新潮文庫, 467 円
医学界の実情を知りたい人に。

星界の紋章 (I, II, III), 森岡 浩之, 早川文庫 JA, 各 500 円 (II は 540 円)
星界の戦旗 (I, II), 森岡 浩之, 早川文庫 JA, 各 540 円
星界の紋章ハンドブック, 早川書房編集部, 早川文庫 JA, 520 円
1/4 の日記 でも取り上げたが、 非常に面白かった。スペースオペラ系の SF が好きな人には是非お勧めしたい。

奇跡の少年, Orson Scott Card, 角川文庫, 720 円
原題 : Seventh Son
Ender's Game 以来私が好きな SF 作家の一人である Card の新刊。 まだ未読。

宇宙英雄ローダンシリーズ <246> <247>, H. G. Ewers 他, 早川文庫 SF, 各 500 円
このごろ惰性で読んでいるような気もする「まるぺ」の新刊。 カピン・サイクルももうすぐ終り。

暴虐の奔流を止めろ (上下), Clive Cussler, 新潮文庫, 各 705 円
原題 : Flood Tide
映画「Raise the Titanic!」で有名なダーク・ピットものの最新刊。 今度の敵は中共政府の意向を受けた華僑企業と中国系不法移民。 スピード感あふれる展開はさすが。

駆逐艦入門, 木俣 滋郎, 光人社 NF 文庫, 838 円
旧帝国海軍の駆逐艦史。駆逐艦は装甲がないので拳銃でも艦体に穴が開く、 という記述にはびっくり。

1 月 8 日 (金)

ThinkPad 235

ノートパソコンの購入を決意する。今まで使ってきた IBM ThinkPad 530Cs では あまりにも能力不足だし、そろそろ持ち歩くには恥ずかしい古さになって しまったのが大きな理由。

ThinkPad 530Cs では IBM の拡張保守サービス *1を利用していた。 3 年間のオンサイトサービスと盗難保険がつくという充実した内容で かなり安価だったので、次のノートもできたら IBM にしようと考えていた。 一方、昨年 Software Design の 特集記事を書く関係で日立の Prius Note 210h という Chandra II マシンを 2 週間ほど借りたのだが、この Chandra II と FreeBSD の相性は かなり良く感じられた。 という訳で、 IBM の Chandra II マシンである ThinkPad 235 に決定。

今日、某通販業者に注文を出した。注文したのは昨年 11 月の マイナーチェンジ後のモデルである ThinkPad 235 (2607-20J)。在庫があるらしいので、早ければ 週明け早々にも着くかも。非常に楽しみである。

「先生」って?

昨日の話題 の続き。 病院の中で医者を呼ぶときは必ず「先生」と言う習慣がある。 教授のように偉い立場の人が研修医のような下っ端を呼ぶときも「先生」である。 一方、医者以外を呼ぶときは、たとえ下っ端の研修医が婦長さん (看護婦で一番偉い立場のかた) を呼ぶときでも「さん」付けである。

こういう誰でもかれでも「先生」と呼び合う習慣というのは、 非常に気味が悪く感じてしまう。最近では多くの企業で 「肩書きで呼ぶのはやめよう」という運動が普及しつつあるが、 医学の世界ではこうした運動とは無縁のようである。 患者さんが医者に向かって「先生」と呼びかけるのはまだいい。 病院スタッフ同士の会話なのに医者に対してだけ「先生」をつけるのは、 どう考えても変としかいいようがない。正直な話、「先生」と呼び合う陰に 特権階級的な意識が見え隠れしているように感じられてならない。

医者以外に「先生」と呼び合う職業というと、政治家を思い出す。 政治家へのインタビューを聞いていると、大臣経験者が新人議員を「先生」付けで 呼んでいるのに気付く。政治家と医者とはなにか共通する面があるのかも しれない。

Web 日記から

あれ、 ports tree freeze って結構目前 でしたっけ? どこかでメールを見落としたかな。 FreeBSD の次のリリースは 2/15 以降の 予定なので、当分先だと思っていました。いろいろな作業を急がなきゃ。

「大学病院ってなんだ」の本 は、私もつい半月ほど前に購入して読みました。 私が知っている範囲ではだいたい正確で、雰囲気を知るきっかけにはなると思います。 医学部というのは中に入ってみるとけっこう閉鎖的な社会だし、いろいろと問題が 多くてそれほど人に勧めるような職業じゃないですね、実際。 利点があるとすれば、食いっぱぐれがないという所かな。 「医者は金持ち」と誤解している方は、この本の 41 ページを読んでみて欲しい。 東京で月 45,000 円、ボーナス・社会保障・交通費支給など一切なしでどうやったら 暮していけるのか。基本的に土日出勤 & 長時間残業でこの待遇である。 どこかが間違っていると思う。
まあ、そういう思いがあるからいろいろと日記に書いている訳だけど。

*1 : IBM の拡張保守サービス
ノートパソコンは持ち運ぶものだから故障や損傷が非常に多いのだが、 いったん LCD を損傷してしまうと 10 万円くらいは修理費が必要で 「買い直した方が安い」事態に陥ってしまう。 このサービスはこうした修理をオンサイトサービスで全部やってくれて、 費用は確か 3 年間で 4 万円くらいだった。 1 回修理に出せば 元がとれる計算だが、私はこの 3 年間で 3 回修理に出しました。 他の人に比べて使い方が荒いのかな (^_^;;。

1 月 7 日 (木)

最近思うこと

今の大学に入ってもうすぐ 5 年、このまま順調に行けば来年の春には 研修医としてどこかの病院で働き始めるはずである。 そんな中で、ここ 1, 2 年「医学の世界って何か違うな」と違和感を感じる ことが多くなってきたような気がする。

一つは「理系 vs 文系」という問題。思考回路や興味が論理優先か感情優先か と言い換えてもいいかもしれない。私は中高 6 年間を共にした親友から 「今野は完全な理系だから」と言われるほど自他ともに認める理系人間なのだが、 大学の同級生をみると文系人間が圧倒的に多いように感じるのである。

「文系と理系」といっても社会通念とは少し違っていて、前の大学の時の 友人をみると法学部や経済学部のほうが「理系」的な人間がずっと多かったように 思える。法学とか近代経済学というのは非常に論理的思考を必要とする学問だから、 ある意味では当然の話かもしれない。

このようなことを強く感じたのは 3 年次に保健学実習で研究テーマを グループで決めたときのこと。興味があるテーマ、そこまでのアプローチ方法など、 グループの他のメンバーの思考方法とは違和感を感じてしまったのである。 同級生で他大学の理学研究科修士課程を終えてから入学してきた人 (他のグループだったが) も同じような感想を言っていたので、 私の勘違いではないと思う。

こうした点が、私が FreeBSD コミュニティと深く関わるようになった 一つの理由なのかもしれない。 念のため書いておくと *1、 私が医学に向いていないと感じている訳ではない。 同級生たちとは別のアプローチで医学に関わることができるので 逆に私にとって利点になるかもしれない。

医学の世界についてはいろいろと疑問に思える点が多いので、 これから暇をみて書いていきたいと思う。 いろいろと醜い面も見聞きしているが、あまり本音を書きすぎると 私自身が抹殺されかねないので :-)、多少フィルターをかけなきゃいけない かもしれない。

Web 日記から

佐田さんの 日記 から、 LinuxWorld FreeBSD 特集 について。確かに非常に公平な視点で FreeBSD の評価をしていて 好感を持てる記事ですね。一部の Linux 入門本が「FreeBSD は閉鎖的」 などという無責任きわまりないデマを流しているのに比べると、さすが 海外の雑誌 *2の巻頭特集と いえるでしょう。とりあげている内容も非常に的確であり、 まだの方は是非とも一読をお勧めします。

小浜さんの日記 から、オムロンソフトウェアの Wnn6 version 2 の ライセンスは非常にきついもので、私自身バージョンアップを躊躇しています。 接続できるクライアントが 2 つだけなんてユーザを馬鹿にしています。 この件について、ユーザはどんどん要望を出したほうがいいと思います。 オムロンソフトウェアさんはユーザコミュニティの意見をきちんと取り上げてくれる 会社だと感じているので。

これも 佐田さんの 日記 から。別に内容がどうであれ、あのような服装が定められているようなので 制服の分類に入るんじゃないでしょうか。 ちなみに私は「決戦、第 3 新東京市」の時の綾波萌え :-)。

村上さんの 日記 から、星界の紋章について。確かに絵柄は心配な面の一つではあります。 個人的な趣味に影響されるとは思いますが...。 アーヴ種族の特徴として、顔だけ見てもすぐアーヴだとわかるくらいの美形揃い というのが原作の設定なのですが、画面上ではそうは思えません。 実際の話、原作の設定を活かすとすれば他の人々をよっぽど醜い顔に設定しなけば ならなくないわけで、事実上無理なんでしょうね。
あと、不定期 更新化 ですか。大学受験の一年間くらいはコンピュータとゲーム機を 別の部屋に置いて、毎日○時から×時まで以外は触らない、というくらいの 覚悟を決めた方がいいかもしれませんね。私自身は現役の高 3 の時と今の大学に 入る前の 2 回受験生活を送りましたが、いずれもそういう方針でいました。 逆にその時間だけは集中していろいろと楽しむ、 というパターンだったような気もしますが :-)。

*1 : 念のため
こういうことを書き方をすると、私がいまの大学が嫌になったのではないかとか、 勉学に興味をなくしたのではないか、と心配する向きが (特に前の大学の友人・知人関係で) でてくるのではないかと思うので、 念のため。
*2 : さすが
向こうの雑誌では筆者も編集も非常にしっかりしていることが多く、 いつも感心してしまいます。少なくとも日本の雑誌と比べると雲泥の差。 そんな中で特に好きで読んでいたのがアメリカの BYTE 誌だったのですが、 一年ほど前に経営陣の交代などのゴタゴタの中で廃刊になってしまって 非常に残念でなりません。

1 月 4 日 (月)

年賀状

よく考えると郵政省メールの年賀状をいまだ出していない。 年末のうちに出すつもりだったんだけど、何となくやりそびれていた。 これから書こう :-)。

星界の紋章

第一回の放送が週末にあったので見てみる。ちょっと面白そうだったので、 さっそく原作 (早川文庫 JA) を買ってみた。続編である星界の戦旗まで計 5 冊を あっという間に読了。非常に面白く読むのに思わず熱中してしまった。 日本の SF はほとんど読まない (例外的に谷甲州の航空宇宙軍シリーズは読む) のだが、これだけ熱中して読んだのは久しぶりのような気がする。

私は海外 SF を中心に乱読派なのだが、本の整理はちょっと頭が痛い。 6 年くらい前にカウントした時でさえ千冊を超えていたので、現在は 下宿と実家を合わせて千数百冊 *1 はあるんじゃないかと思う。もしかしたら二千冊近くあるかもしれない。 卒業したらとりあえず東京へ戻ってくるつもりなのだが、これだけの本を どうやって収納したらいいのだろうか。

Web 日記から

Web 日記な方々の記述から...

まずは 佐田さんの日記 から、committer の作業のページについていろいろとコメント いただきありがとうございます。 某所にメールでアナウンスしてから佐田さんの日記に反映されるまでの時間が 非常に短かったのでびっくりしました :-)。

塩崎さん渡邊さん の日記より、ううむ恐るべし > 某社。 *BSD 世界で濃い人だけを選別して 入社させているんでしょうか。本業と *BSD 世界での作業をぜひとも両立させて これからも活躍していって欲しいものです。

これも 佐田さんの日記 から、世界制服されるなら私はプラグスーツ姿がいいです ;-)。

*1 : 千数百冊の本
コミックとか雑誌は含まず、純粋に文庫本と単行本だけでの数。

1 月 2 日 (土)

committers

下川さん が FreeBSD-alpha 関係の port の整備のため committers に加わった。 このため数ヵ月前に佐田さんと平岡さんが加わったときに話が出ていた 「committer の作業について」を急遽まとめて Web に置いた。

この作業ガイドは CVS の使い方に慣れていない人が committer になった時に 役立つようにとまとめていたものだが、下川さんは jaz.jp.freebsd.org の管理を ずっと担当してきたエキスパートなので、こんなものは必要なかったかも。 だいたい私が remote CVS の使い方を教わったのは下川さんだったし。


1 月 1 日 (金)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年は紀元 2659 年 *0、 平成では 11 年、西暦だと 1999 年である。どのような年になるのであろうか。

爆笑、そして怒り

ふと DOS/V マガジン 1/1 号と 1/15 号の記事「クラック防御入門」を 読んでみた *1。 けっこう面白い:-)。最初のページから

    例えば, Telnet プログラムの特権ユーザー root が, パスワードなしで アクティブにしてあるような基本的な設定ミスがあれば, 専門家でなくとも 容易に不正ログインし, サーバーのあらゆるファイルにアクセスできるだろう。
である。「Telnet プログラムの特権ユーザー root」って何でしょうね(笑)。 そもそも root にパスワードを設定していない環境ってどうしようもないっす。 よく話題になるのは、たとえ root にパスワードを設定してあったとしても telnet 経由で root に直接ログインできてしまうのは大きなセキュリティホールだ という話である。技術的な面を全く知らない筆者なんじゃないかなぁ。 この特集記事は 日本総合研究所 というところの人が分担して書いているのだが、 最初のページからこれでは研究所の質を疑います :-)

1/1 号での結論も面白い。

    確かにデフォルト設定では, Windows NT は Turbo Linux の 3 倍以上の 脆弱性が指摘されている。ただしあくまでもデフォルト設定ではの話だ。 これらの脆弱性は正しく管理, 設定することによってふさぐことができる。

    また, UNIX 系 OS は多分に諸刃の剣的な面がある。 UNIX は, その豊富なツールやコマンドによってたいへんフレキシブルかつセキュアに サイトを運用, 管理できるが, 半面システムについてよく理解していないと, 攻撃者に攻撃のための道具をみすみす提供しているといった事態になりかねない。

    以上もろもろを考慮した上での結論は, 「サーバーは自分の一番使い慣れた OS を使用する」である。ただし, やはり商用ということもあり, NT でサーバーを 構築するには, それなりに投資額がかさむことは付け加えておく。

だそうである。正しく管理・設定すれば NT の脆弱性はふさぐことができる、という のはある意味では正しい (スタンドアローンで使用すれば良い :-) が、 サーバー目的では完全に無理。

結論の「使い慣れた OS を使用する」というのは、確かに個人レベルで NTT の OCN でサーバーを構築するといった場面では正しい。 しかし、ある程度以上の企業・団体であれば管理を外注したり専門の管理者が いるはずであり、こうした場合は UNIX サーバーを採用したほうが遥かにコストが 安くことが多い。

今回の記事では NT と TurboLinux を比較しているのだが、

  • TurboLinux は個人向けの簡単パッケージという性格が強く、 TurboLinux のデフォルト設定状態を PC UNIX の代表と扱うのはおかしい。
  • NT だけはデフォルト状態でなく各種対策をほどこした状態でも安全性を 評価している。 TurboLinux はデフォルト状態でのみ評価していること からみると、非常に不公平な比較である。
  • Turbo Linux の設定については筆者自身が「Turbo Linux には半可通な筆者」 と認めている (1/1 号 p.275 右側上から 5 行目)。半可通な筆者が よりにもよってセキュリティに関する記事を書いていいの? (絶句)。
であり、比較条件からして NT に非常に有利になっている。結論の部分でも 「個人レベルなどの小さなサイトでは」という前提条件を (恐らく故意に) 省略して、どのような場合でも NT と Linux はどちらを選んでも良い、 というような結果を導き出している。

こうした「NT サーバーでも大丈夫」というデマに会社のお偉いさんが騙されて 現場の管理者が苦労する話はよく聞く。こうしたデマ記事をばらまく輩には 非常に腹がたつ。

この記事を読んでの結論 : 日本総合研究所なるところが書いた記事は 全く信用できない。恐らくは Microsoft と何らかのつながりがあるのであろう。

*0 : 紀元 2659 年
神武天皇即位紀元 2659 年。よく言われるように根拠が極めて薄弱な代物だけど、 それをいったら西暦だって全く根拠がない。十年くらい前まで丸善の理科年表の 暦の欄に必ず神武天皇即位紀元 26xx 年という記述があって面白かった。
なぜこんなことを覚えているかというと、むかし小学校の時に周囲に日教組の バリバリの左翼の先生が多かったので、その方面への対抗上覚えたのでした。 私の父が昭和 15 年 (= 紀元 2600 年) 生なので、父の年齢に 2600 を足せば すぐ算出できるのです。
*1 : 読んでみた
基本的にソフトバンクの雑誌の記事は信用してないので、普段は 流し読みしかしていない。但し DOS/V マガジンの ほそかわさんの記事と UNIX User の はないさん の記事のように信頼できるものは除く。

Last update: $Date: 1999/02/04 13:06:21 $