Motoyuki's Diary 2008年4月分

Motoyuki Konno <motoyuki@bsdclub.org>
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Last-modified: Sun, 11 May 2008 16:55:54 JST


2008/4/19(Sat)

今日

_ 当直明け

早朝 4:30 に連絡が入って仕事準備。 6:00 から 9:40 まで仕事。 次の当直に引き継いで離脱。

_ 現地へ

上野駅構内で朝食兼昼食をとって帰宅。掃除&洗濯と仮眠をとって 14 時前に車で 出発。首都高から東名で御殿場 I.C. に出て R138 で山中湖へ。 16 時過ぎ着。

東京大学運動会山中寮休寮式 (1 日目)

_ 昨年 6 月

読売新聞の記事より:

リンナイ会長、母校・東大に 5 億

リンナイの内藤明人会長 (81) =写真= が、母校の東京大学に私財から 5 億円を 寄付した。 5 日に東大に目録を渡す。
内藤氏は東大同窓会連合会の副会長でもあり、東大が創立 130 周年を記念して 基金への支援を求めてきたのに応じた。老朽化している山梨県・山中湖畔の セミナーハウス「山中寮」の改築・増築に必要な 10 億円のうち、増築費用に あてられる。 5 億円は、保有するリンナイ株式の一部を東京ガスに売却して用意した。
内藤氏は「マルペケの二者択一だけできればよい今の教育システムでは、日本の 実力は落ちてしまう。教授や学生らが存分に議論できる場づくりにお金が役立てば」 と話している。

_ ということで

東京大学運動会山中寮は今年 3 月末日をもって休寮し、一年間かけて建て直される こととなった。現在の建物は昭和 3 年の 6 月に着工して翌 4 年の 1 月に竣工した とのこと。思い出深い現在の寮に別れを告げようと、関係者が集まって休寮式を 行うこととなった。

一日目は寮委員会と OB が集まっての懇親会、二日目の日曜日は村の関係者を 招待しての休寮式典。

_ 懇親会まで

寮に到着してしばらくすると、現役の連中がグラウンドから戻ってきた。 ソフトボールをやっていたとのこと。 紅富士の湯へ温泉に入りにいく *1のを見送って、私は寮務室で留守番。次第に OB が集まってきた。

_ 懇親会

19 時より食堂で懇親会。例年夏に行っている OB 会と同じく和やかな雰囲気だが 現役の参加が多いので賑やか。

………

腕時計をしていなかったこともあって、途中から時間の感覚が怪しい。 22 時頃に食堂での懇親会がお開きになって、一番奥の部屋で有志で日が変わる頃まで 飲み続けたつもりだったのだが、後でデジカメのタイムスタンプを確認すると 0 時頃に場所を移動して 4 時半頃まで飲んでいたらしい (^^;。

私が幹部学年のときの 1 年で現在は同業者でもある T 君といろいろ話。

部屋に戻ると私の布団は他の人に既に占領されていたので、二号館の適当な部屋に 布団をしいて就寝。


*1:寮の風呂は既に閉鎖されたため。


2008/4/20(Sun)

東京大学運動会山中寮休寮式 (2 日目)

_

遅くまで飲んでいたのに、なぜか朝 6:30 頃に目覚める。

食堂で朝食。寮のご飯ではなく仕出しの弁当なのがちょっと寂しい。

10 時よりグラウンドでソフトボール。今回は現役対 OB ではなく、出身地の 東西対抗という形式で。

結果は十数点 *1対 1 で東チームの惨敗。私が初回にヒットで出た後に打線がつながって ホームまで戻ったのが唯一の得点とは…。

_ 休寮式典

一号館前で記念写真を撮影した後、食堂にて休寮式典。いろいろな方の挨拶。 現在の寮を建築した頃はまだ湖岸の道路 (現国道) が開通していなかったため、 寮の木材は湖面を筏を組んで運んだのだとか。

休寮式典 OB の私が食堂内の末席近くで、現役のほとんどは食堂テラス。この時期の山中湖は 昼でも寒いのでちょっと可哀想。
一号館玄関 山中寮の一号館玄関。
一号館全景 一号館全景。左奥に洗面所や風呂、トイレがある棟が見えている。さらにその 左側には渡り廊下を経て二号館 (一号館と同じ大きさ) がある。
一号館 (食堂側) 一号館の右側。一番右の部屋が食堂。水色の骨組みに屋根がかかったテラスが 見えている。

_ 帰宅

式典が終了して皆帰宅モードに。温泉に寄っていくかという話をしていたのだが、 調整をしているうちに時間が経ってしまったので、渋滞も嫌だし先に帰ることに。

帰りは山中湖 I.C. から東富士五湖道路 -> 中央道 -> 相模湖 I.C. -> 国道 20 号 で八王子へ。上野原のところで若干の渋滞があったものの比較的スムーズに帰れた。


*1:たぶん 20 点以上だが、誰も正確な数字を数えていなかった。


2008/4/24(Thu)

今日

_ 当直日

11 時出勤。午後の案件を担当。 20 時前に当直室へ。

いろいろ

_ 理解できない

いわゆる「消費者団体」とか「生協」という方々の言動が理解できない。

中国製毒入り餃子事件では

だったのに対し、吉野家のアメリカ産牛肉問題では

と大きな違いがある。牛肉問題ではアメリカと日本の二重のチェック体制がきちんと 機能した例とも考えることができるくらいだ。

常識的に考えれば、消費者の利益のためにはどちらを問題にすべきかは一目瞭然の はずなのだが、日本の「消費者団体」とか「生協」などの消費者の利益を代弁する と自称している団体の方々は、なぜかアメリカ産牛肉の問題ばかり気にする不思議。

中国産の物品を輸入規制したりボイコットする話はこうした団体からはほとんど 聞こえてこないが、アメリカ産牛肉では「輸入禁止」などの強硬論ばかりが 出てくる。

そもそも、今回問題となった「危険部位」はあくまでも *念のため* 日本では 輸入しないよ、という部分でしかない。国際的な基準では、日本が輸入している 月齢が若い牛であれば背骨などの「危険部位」を除去する必要はない、とされている くらいだ。もちろん、その国際的な基準の妥当性は検証していく必要があるし、 日本が食の安全のために国際基準よりも厳しい基準で行くのもいいだろう。

アメリカにはなんでも厳重に抗議するけれど、中国とはなぁなぁで済ませてしまう。 こういう風潮はなんだか非常に怖い。


2008/4/27(Sun)

今日

_ 休み

家で休養。

FreeBSD

_ ports/japanese/mh

nyan さんから催促があったのでパッチを commit。

FreeBSD サーバで B フレッツ の IPv6 通信を使う

_ はじめに

NTT 東日本が B フレッツ回線で IPv6 アドレスを割り当てるようになった ( B フレッツにおける IPv6 アドレス割り当ての実施について参照) が、この仕様がきわめて極悪なのは一部では知られている通り。

とはいえ、せっかく IPv6 アドレスが配布されているんだから試してみよう、 ということで実験してみた。

_ 現在の環境

こんな感じ

motoyuki% ifconfig -a
bge0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=9b<RXCSUM,TXCSUM,VLAN_MTU,VLAN_HWTAGGING,VLAN_HWCSUM>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%bge0 prefixlen 64 scopeid 0x1
        inet 192.168.XX.XX netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.XX.255
        inet6 2001:XXX:XXX:XXXX::1 prefixlen 64
        media: Ethernet autoselect (1000baseTX <full-duplex>)
        status: active
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:2Xff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active
lo0: flags=8049<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 16384
        inet6 ::1 prefixlen 128
        inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x3
        inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000
gif0: flags=8051<UP,POINTOPOINT,RUNNING,MULTICAST> mtu 1280
        tunnel inet XXX.XXX.XXX.XXX --> XXX.XXX.XXX.XXX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%gif0 prefixlen 64 scopeid 0x4

_ まずは接続

root# rtsol fxp0
rtsol: kernel is configured not to accept RAs
root# rtsol -F fxp0
root# ifconfig fxp0
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        inet6 2001:c90:AAAA:AAAA:XXX:XXXX:XXXX:XXXX prefixlen 64 autoconf
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active

ルータなので rtsol (8) は普通には使えないが -F で強制すると 2001:c90:AAAA:AAAA::/64 なアドレスがついた。

_ 自前でアドレス設定

ルータで RA を聞くのは気持が悪いので、 sysctl で元に戻して手動でアドレスを 設定。どうせなので EUI64 ベースの自動生成されたアドレスではなく ::1 を使ってみる。

root# sysctl -w net.inet6.ip6.accept_rtadv=0
net.inet6.ip6.accept_rtadv: 1 -> 0
root# ifconfig fxp0 inet6 2001:c90:AAAA:AAAA:XXX:XXXX:XXXX:XXXX delete
root# ifconfig fxp0
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active
root# ifconfig fxp0 inet6 2001:c90:AAAA:AAAA::1 prefixlen 64
root# ifconfig fxp0
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        inet6 2001:c90:AAAA:AAAA::1 prefixlen 64
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active

ping6 で対向ルータを調べてルーティングを設定。 B フレッツ では 2001:c90::/16 を使っているらしいのでこれを使う。

root# ping6 ff02::1%fxp0
PING6(56=40+8+8 bytes) fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 --> ff02::1%fxp0
16 bytes from fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0, icmp_seq=0 hlim=64 time=0.235 ms
16 bytes from fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0, icmp_seq=0 hlim=64 time=3.980 ms(DUP!)
16 bytes from fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0, icmp_seq=1 hlim=64 time=0.162 ms
16 bytes from fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0, icmp_seq=1 hlim=64 time=4.091 ms(DUP!)
^C
--- ff02::1%fxp0 ping6 statistics ---
2 packets transmitted, 2 packets received, +2 duplicates, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/std-dev = 0.162/2.117/4.091/1.919 ms
root# route add -inet6 2001:c90::/32 fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0
add net 2001:c90::/32: gateway fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0

flets.net がフレッツ網な AAAA RR を持っているらしいので、ここに ping6 して確認。

motoyuki% ping6 -c 5 flets.net
PING6(56=40+8+8 bytes) 2001:c90:AAAA:AAAA::1 --> 2001:c90:0:1::1:2
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=0 hlim=55 time=6.208 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=1 hlim=55 time=5.890 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=2 hlim=55 time=6.217 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=3 hlim=55 time=5.875 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=4 hlim=55 time=6.078 ms

--- flets.net ping6 statistics ---
5 packets transmitted, 5 packets received, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/std-dev = 5.875/6.054/6.217/0.148 ms

無事通信できることを確認。ルータで RA を聞くという変なことをしなくても これで通信できる *2

_ さてどう使うか

同様の設定を B フレッツにつないでいる別な場所のサーバで行って 相互通信できるか試してみたが NG。 仙石さんの日記に書かれているが、「フレッツ・ドットネット」の付加サービスを申し込んで いない状態では フレッツスクウェアv6 や映像関係のサーバへのアクセスのみが 許可されていて、加入者相互での通信はできないらしい。

いま住んでいる家と八王子の実家はともに B フレッツで接続しているのだが、 フレッツドットネットを申し込めばフレッツ網だけでトンネルを掘ってより高速な (現在は OpenVPN を使用) トンネルを実現できそう。でも、そのために月額 630 円 *3払う価値があるのかは微妙。 OpenVPN なトンネルでも 24M くらいは出ているし…。

もう一つはフレッツ網の IPv6 なサービス (動画を中心にいろいろ提供されている らしい) を利用するというものだが、現在の環境では既に IPv6 を使っているので 共存が課題となる。

というわけで実際の利用方法は?な感じ。

「IPv6 になれば NAPT は不要」という話をよく聞くが、こうしてみると やはり IPv6 でも NAPT 重要だよね :-)

_ メモ

某所にて


*1:B フレッツの IPv6 アドレス割り当てに関する注意事項には同時利用できません、と書かれている。
*2:もちろん、 RA で降ってくる /64 なブロックが変われば設定を変更しなければ ならないが。
*3:315 円 x 2 回線分


以上、4日分です。