Motoyuki's Diary 2008年4月下旬

Motoyuki Konno <motoyuki@bsdclub.org>
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Last-modified: Sun, 11 May 2008 16:55:55 JST


2008/4/20(Sun)

東京大学運動会山中寮休寮式 (2 日目)

_

遅くまで飲んでいたのに、なぜか朝 6:30 頃に目覚める。

食堂で朝食。寮のご飯ではなく仕出しの弁当なのがちょっと寂しい。

10 時よりグラウンドでソフトボール。今回は現役対 OB ではなく、出身地の 東西対抗という形式で。

結果は十数点 *1対 1 で東チームの惨敗。私が初回にヒットで出た後に打線がつながって ホームまで戻ったのが唯一の得点とは…。

_ 休寮式典

一号館前で記念写真を撮影した後、食堂にて休寮式典。いろいろな方の挨拶。 現在の寮を建築した頃はまだ湖岸の道路 (現国道) が開通していなかったため、 寮の木材は湖面を筏を組んで運んだのだとか。

休寮式典 OB の私が食堂内の末席近くで、現役のほとんどは食堂テラス。この時期の山中湖は 昼でも寒いのでちょっと可哀想。
一号館玄関 山中寮の一号館玄関。
一号館全景 一号館全景。左奥に洗面所や風呂、トイレがある棟が見えている。さらにその 左側には渡り廊下を経て二号館 (一号館と同じ大きさ) がある。
一号館 (食堂側) 一号館の右側。一番右の部屋が食堂。水色の骨組みに屋根がかかったテラスが 見えている。

_ 帰宅

式典が終了して皆帰宅モードに。温泉に寄っていくかという話をしていたのだが、 調整をしているうちに時間が経ってしまったので、渋滞も嫌だし先に帰ることに。

帰りは山中湖 I.C. から東富士五湖道路 -> 中央道 -> 相模湖 I.C. -> 国道 20 号 で八王子へ。上野原のところで若干の渋滞があったものの比較的スムーズに帰れた。


*1:たぶん 20 点以上だが、誰も正確な数字を数えていなかった。


2008/4/24(Thu)

今日

_ 当直日

11 時出勤。午後の案件を担当。 20 時前に当直室へ。

いろいろ

_ 理解できない

いわゆる「消費者団体」とか「生協」という方々の言動が理解できない。

中国製毒入り餃子事件では

だったのに対し、吉野家のアメリカ産牛肉問題では

と大きな違いがある。牛肉問題ではアメリカと日本の二重のチェック体制がきちんと 機能した例とも考えることができるくらいだ。

常識的に考えれば、消費者の利益のためにはどちらを問題にすべきかは一目瞭然の はずなのだが、日本の「消費者団体」とか「生協」などの消費者の利益を代弁する と自称している団体の方々は、なぜかアメリカ産牛肉の問題ばかり気にする不思議。

中国産の物品を輸入規制したりボイコットする話はこうした団体からはほとんど 聞こえてこないが、アメリカ産牛肉では「輸入禁止」などの強硬論ばかりが 出てくる。

そもそも、今回問題となった「危険部位」はあくまでも *念のため* 日本では 輸入しないよ、という部分でしかない。国際的な基準では、日本が輸入している 月齢が若い牛であれば背骨などの「危険部位」を除去する必要はない、とされている くらいだ。もちろん、その国際的な基準の妥当性は検証していく必要があるし、 日本が食の安全のために国際基準よりも厳しい基準で行くのもいいだろう。

アメリカにはなんでも厳重に抗議するけれど、中国とはなぁなぁで済ませてしまう。 こういう風潮はなんだか非常に怖い。


2008/4/27(Sun)

今日

_ 休み

家で休養。

FreeBSD

_ ports/japanese/mh

nyan さんから催促があったのでパッチを commit。

FreeBSD サーバで B フレッツ の IPv6 通信を使う

_ はじめに

NTT 東日本が B フレッツ回線で IPv6 アドレスを割り当てるようになった ( B フレッツにおける IPv6 アドレス割り当ての実施について参照) が、この仕様がきわめて極悪なのは一部では知られている通り。

とはいえ、せっかく IPv6 アドレスが配布されているんだから試してみよう、 ということで実験してみた。

_ 現在の環境

こんな感じ

motoyuki% ifconfig -a
bge0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=9b<RXCSUM,TXCSUM,VLAN_MTU,VLAN_HWTAGGING,VLAN_HWCSUM>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%bge0 prefixlen 64 scopeid 0x1
        inet 192.168.XX.XX netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.XX.255
        inet6 2001:XXX:XXX:XXXX::1 prefixlen 64
        media: Ethernet autoselect (1000baseTX <full-duplex>)
        status: active
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:2Xff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active
lo0: flags=8049<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 16384
        inet6 ::1 prefixlen 128
        inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x3
        inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000
gif0: flags=8051<UP,POINTOPOINT,RUNNING,MULTICAST> mtu 1280
        tunnel inet XXX.XXX.XXX.XXX --> XXX.XXX.XXX.XXX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%gif0 prefixlen 64 scopeid 0x4

_ まずは接続

root# rtsol fxp0
rtsol: kernel is configured not to accept RAs
root# rtsol -F fxp0
root# ifconfig fxp0
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        inet6 2001:c90:AAAA:AAAA:XXX:XXXX:XXXX:XXXX prefixlen 64 autoconf
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active

ルータなので rtsol (8) は普通には使えないが -F で強制すると 2001:c90:AAAA:AAAA::/64 なアドレスがついた。

_ 自前でアドレス設定

ルータで RA を聞くのは気持が悪いので、 sysctl で元に戻して手動でアドレスを 設定。どうせなので EUI64 ベースの自動生成されたアドレスではなく ::1 を使ってみる。

root# sysctl -w net.inet6.ip6.accept_rtadv=0
net.inet6.ip6.accept_rtadv: 1 -> 0
root# ifconfig fxp0 inet6 2001:c90:AAAA:AAAA:XXX:XXXX:XXXX:XXXX delete
root# ifconfig fxp0
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active
root# ifconfig fxp0 inet6 2001:c90:AAAA:AAAA::1 prefixlen 64
root# ifconfig fxp0
fxp0: flags=88c3<UP,BROADCAST,RUNNING,NOARP,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
        options=8<VLAN_MTU>
        ether XX:XX:XX:XX:XX:XX
        inet6 fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 prefixlen 64 scopeid 0x2
        inet6 2001:c90:AAAA:AAAA::1 prefixlen 64
        media: Ethernet autoselect (100baseTX <full-duplex>)
        status: active

ping6 で対向ルータを調べてルーティングを設定。 B フレッツ では 2001:c90::/16 を使っているらしいのでこれを使う。

root# ping6 ff02::1%fxp0
PING6(56=40+8+8 bytes) fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0 --> ff02::1%fxp0
16 bytes from fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0, icmp_seq=0 hlim=64 time=0.235 ms
16 bytes from fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0, icmp_seq=0 hlim=64 time=3.980 ms(DUP!)
16 bytes from fe80::XXX:XXff:feXX:XXXX%fxp0, icmp_seq=1 hlim=64 time=0.162 ms
16 bytes from fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0, icmp_seq=1 hlim=64 time=4.091 ms(DUP!)
^C
--- ff02::1%fxp0 ping6 statistics ---
2 packets transmitted, 2 packets received, +2 duplicates, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/std-dev = 0.162/2.117/4.091/1.919 ms
root# route add -inet6 2001:c90::/32 fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0
add net 2001:c90::/32: gateway fe80::YYY:YYff:feYY:YYYY%fxp0

flets.net がフレッツ網な AAAA RR を持っているらしいので、ここに ping6 して確認。

motoyuki% ping6 -c 5 flets.net
PING6(56=40+8+8 bytes) 2001:c90:AAAA:AAAA::1 --> 2001:c90:0:1::1:2
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=0 hlim=55 time=6.208 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=1 hlim=55 time=5.890 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=2 hlim=55 time=6.217 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=3 hlim=55 time=5.875 ms
16 bytes from 2001:c90:0:1::1:2, icmp_seq=4 hlim=55 time=6.078 ms

--- flets.net ping6 statistics ---
5 packets transmitted, 5 packets received, 0.0% packet loss
round-trip min/avg/max/std-dev = 5.875/6.054/6.217/0.148 ms

無事通信できることを確認。ルータで RA を聞くという変なことをしなくても これで通信できる *2

_ さてどう使うか

同様の設定を B フレッツにつないでいる別な場所のサーバで行って 相互通信できるか試してみたが NG。 仙石さんの日記に書かれているが、「フレッツ・ドットネット」の付加サービスを申し込んで いない状態では フレッツスクウェアv6 や映像関係のサーバへのアクセスのみが 許可されていて、加入者相互での通信はできないらしい。

いま住んでいる家と八王子の実家はともに B フレッツで接続しているのだが、 フレッツドットネットを申し込めばフレッツ網だけでトンネルを掘ってより高速な (現在は OpenVPN を使用) トンネルを実現できそう。でも、そのために月額 630 円 *3払う価値があるのかは微妙。 OpenVPN なトンネルでも 24M くらいは出ているし…。

もう一つはフレッツ網の IPv6 なサービス (動画を中心にいろいろ提供されている らしい) を利用するというものだが、現在の環境では既に IPv6 を使っているので 共存が課題となる。

というわけで実際の利用方法は?な感じ。

「IPv6 になれば NAPT は不要」という話をよく聞くが、こうしてみると やはり IPv6 でも NAPT 重要だよね :-)

_ メモ

某所にて


*1:B フレッツの IPv6 アドレス割り当てに関する注意事項には同時利用できません、と書かれている。
*2:もちろん、 RA で降ってくる /64 なブロックが変われば設定を変更しなければ ならないが。
*3:315 円 x 2 回線分


以上、3日分です。