どうやら 勘違いされている方がいるようなので書いておく。 医療関係者にとって、教授というのは自分が所属している企業の上司とか 取引先のお偉いさんに相当する。そういう人の話を無制限に書けるわけが ないじゃない。親しい友人同士の宴会話とかならともかく。 自分の名前出して公開の場所に置いてあるものなのだから、常識的に考えて欲しい。 実際のところ、ちょっと書きすぎたかなと思っているくらいなんだから。
私も 宮司さんも「医者は悪くない。病院選んだ患者が悪い」なんてことは書いていない。 「大病院なら安心」という話が無条件で広まってしまうのは良くないと考えて 書いているのだけど、理解されないのかな。 もちろん、「大病院は安心できない」わけじゃない。既に書いたけど、
のであれば、若い研修医が担当していても比較的安心だと思う。
「大学病院ってなんだ」 (毎日新聞科学部 著, 新潮文庫) には次のような記述がある:
がんの研究能力を買われ「(危険だから) 絶対に手術するな、と条件付きで国立大の 外科教授になった人もいる」という。
この話が事実かどうかはわからない *1が、研究実績で教授を選んでいる大学だとそういうことが起きるのかなとは思う。 でも、これが事実だとしたら、その教授は外来はやってるのだろうか?
私が BST の時は、某内科は一年目研修医が一人もいなかったという特殊な状況でした (@_@(。 内科をめざす学生がみな他所 (主に東京方面) に出てしまうのです。
医療ミスについて世間が誤解している点がいくつかあると思うので指摘しておく。
まず、医療ミスを無くすことは不可能。一般常識で考えればわかるはずなんだけど、 どの業種でも「仕事で絶対ミスしない」なんてあり得ない *2。ミスを減らすことは可能だけどね。なので ここにあるように
どこに行ったって助かるケースは助かるし、助からないケースは助からない。
というのは実に正しいと思うんだけど、なぜか こういう意見を持ってしまう人が出てくる。生命が絡んでくるとまっとうな議論ができない人が いるのは非常に悲しい。
医療以外の現場では、製品検査などを徹底することによってミスが表面化することを 減らしている (でもゼロにはできない)。医療が特殊なのは対象となる一人一人が 実際の人間だということ。「ミスした製品を取り除く」ということが出来ない。 大学を卒業したての若い医師がトレーニングを積むのも実際の患者さんでしか あり得ない。
厚生省の「医者余り」という主張とは裏腹に、実際の医療現場では医者の数が 不足している *3といっていいだろう。世界的にみても、日本の医者は人口 1 万人あたり 18.4 人、 医療のモデルとしてよく取り上げられるアメリカが 23.6 人、スウェーデン 28.7人、 ドイツ 30.6 人と日本の少なさが際立っている。だから、医者が多いはずの都会で さえ「夜中に救急で行ったけど、受け入れ可能な病院がなくてたらい回しにされた」 という事態 *4が起こる。極端な睡眠不足の中で当直にあたる医者が多いのは ここにある通り。ミスをするなというほうが無理というものだろう。
で、日本の医療費が高くて「医者を減らして抑制」しなければならないのなら ともかく、実際には日本の医療費は先進国でもイギリスに次いで *5最も低い。つまり、
医療費が最も低い国の一つなのに「医療費を使いすぎている」という誤解が まかり通っているために、あちこちに歪みが出ている
のが日本と言えるだろう。厚生省の「医師減らし」というのは、 (現在医者が 足りない) 過疎地の医療や夜間救急医療の切り捨て、という側面がある。
医療ミスだとか、日本の医療の問題点だとか、外国と比べて日本の医療機関を 非難するマスコミは非常に目立つ。でも、こういう「医療に費やしているコスト」 について言及しているところは皆無といっていいだろう。 マスコミの無責任な報道に惑わされず、医療の実態について一人でも多くの方に 知っていただければ *6と思う。
こちらの問題について、既に一応の まとめが出ているようですが、補足します。
プログラムの著作物の著作権を侵害する行為によつて作成された複製物 (中略) を業務上電子計算機において使用する行為は、これらの複製物を使用する権原を 取得した時に情を知っていた場合に限り、当該著作権を侵害する行為とみなす。
にあたっては情報入手が不可欠なんですが、 こちらにある通り *1、広告できる内容は厳しく規制されています。
に限られていて、「技能、治療方法、経歴、学位」については厳禁 *2となっているのですね。書籍の広告は OK という抜け道が一応あるので、アトピー商法 をやっている連中は患者団体をでっちあげて本を書かせたり、あるいは自分で本を 書いて大々的に広告するという手法を使っています。
となると、かかりつけ医や口コミで聞いた評価をするしかありません。けれど、 それがあまり頼りにならないのが現状。医療の腕の評判は 宮司さんが書いているようにそれほど頼りにならなかったりする。
老人・若人別 1 人当たり総保険費の国際比較というのは、 老人の一人当たり保険費用 / 若人の一人当たり保険費用です。医療費用の比較目的で使うのは明らかに間違いです。
なお、私は「医療にもっと金を」と主張している訳ではありません。医療費抑制の ために医者の数を低くするのであれば、当然の結果として
となります。工夫によって緩和はできるでしょうが、根本的な解決にはならない でしょう。これらの悪影響を考慮した上での判断結果であれば、何の文句も ありません。逆にいうと、これらの問題を根本的に解決したいのであれば、 医療費にもっとコストをかけなければ無理と考えます。
日本の医療の問題について、「日本医師会が悪い」という主張をされる方が けっこういらっしゃいます。医師会を擁護したくはないですが、本当に そうなのでしょうか?
政治的影響という面から言えば、医師会よりも日本看護協会のほうが上 *4です。行使できる影響力からいえば、労働者の代表である労働組合のほうが さらに上でしょう。日本の老人医療費の高騰は「老人は病院に行ってもタダ」 という政策の結果でもあるのですが、老人医療費無料化は革新政党の政策であり、 つまりは一般労働者の代表が発案したことです。医師会が社会党なり共産党を 支援した話は聞きませんから、「老人医療費高騰は一般労働者の責任」と考える *5こともできますね。
問題はおそらく、 (医師会以外の) 政治団体がきちんとした医療政策を提言して こなかったことにあります。アメリカと比べると対照的であり、ヨーロッパ諸国と 比べても「医者以外の医療に対する認識は低い」という指摘 *6があります。その通りだと思います。
ここしばらくの間、おうち LAN が変。数十秒くらいの間ネットワークが不通になる 事態が一時間に数回の割合で起こっていた。順番に調べていって、 Switching Hub (Melco の LSW 10/100-8) の電源を入れ直してリセットしたら、 そのままお亡くなりに。急いで近くの店を回ったんだけど、閉店時間にぎりぎり 間に合わず、非常に悔しい思いをした。
翌日、近くのノジマで Corega SWIII-8Pを購入。家に持ち帰って設置してから、 8 port 全部使っていたのを思い出した。 どうせなら 16 port のを買えばよかった。
当然と考えていることは省略していたのでわかりにくかったかもしれませんが、 個々の事例についていえば 医療ミスの責任はミスをした医療スタッフにあります。これは当然のことです。
ただし、日本に比べて医療にコストをかけている *1国と単純に比較してしまうのは大きな間違いだということです。「アメリカでは」 とか「スウェーデンと比べて」などという記事をよくみかけますが、医療コストを 無視して「日本の医療は悪い」などと決めつけられても困るわけです。これらの 国に比べて医療ミスが多いとしたら *2、その責任は医療スタッフではなく医療体制を選択した日本国民にあると考えます。
報道された個々の事例については実際にどういう状況なのかわからないので コメントできませんが、今までに一つだけ例外がありましたね。手術する患者さんを 取り違えたのに当初「看護婦の責任」って発表した某大学病院。執刀する患者さんの ところに事前に何度も回診に行くのが普通なはずなんですが、あそこの病院は 患者さんの顔を見ずに回診しているんだろうかと思いましたです。
についていえば、そもそも病院設立の目的が「医療の提供」じゃないことを忘れている 人が多い気がしています。研究と教育が第一の目的なんですね。研究のために 普通の病院より高度な医療を受けられる可能性もありますが、「免許取ったばかりの 研修医や学生の教育」のために普通の病院よりも劣った医療となる可能性も高い。 そこをきちんと理解した上で利用したほうがいいと思います。
ここを読んでいる世代の方々だと自分自身の医療はそれほど考える必要はないと 思います。問題となるのは 70 歳を過ぎた肉親の病院選びでしょう。私自身が 祖父母の世話をしていた経験からいえば
というところを見つけておくといいでしょう。
発作時に救急車を呼ぶ必要がある重い疾患 (例えば虚血性心疾患) がある場合は 事情が違ってきて、夜間に救急車で受け入れてくれるような大病院 *3にかかりつけになっておくといいでしょう。かかりつけの患者さんの救急だと 多少無理してでも受け入れてくれるところが結構あります。こうした病院がないと 救急車を呼んだ時にたらい回しにされる可能性が高くなります。
病院の経営は全く知りませんが、誤解と思われる点を指摘しておきます。 病院の主たる収入源である薬代というのは間違い。収入に占める割合は病院で 7%、診療所で 12% と推定されて います。
医師会の政治力ですが、「看護協会が医師会より票を集められるとは思えない」なんて思い込む前に 実態を見てみてください。前回の参議院選挙比例代表での自民党の比例順位では、 日本看護協会推薦の南野氏が 7 位、日本医師会推薦の宮崎氏が 16 位 (追記: 比例当選 14 人だったので落選) でした。 一部の目玉候補を除けば「資金力と集票力で決まる」と言われる自民党の参院比例区で こういう実態があるわけです。医者と看護職を比べれば看護職のほうがずっと 人数が多いですし、患者さんの生活に近いところで活動するのですから、 集票力もあるのでしょうね。
かっては大きな政治的影響力をふるっていたのは確かですが、 カリスマ的会長の引退、勤務医の増加 *1などでだいぶ力が衰えてきたのでしょう。
医療の問題を「医師会 vs 厚生省」と矮小化する方が多いのはなぜなんでしょうか。 昭和 57 年の老人医療一部負担化、昭和 59 年の健康保険本人負担増などの際に 自民党以外の各野党 (社会党、公明党、共産党など) が大反対したのは事実です。 そういう事実を忘れて「医師会が反対したから」とする考え方は理解できません。 医師会に責任があるのは確かですが、当時の野党を支援していた労働組合、 つまりは一般労働者にも責任はあるのです。
新聞については、「医師会は力が強い」というイメージがすっかり定着しているからでしょう。 janus さん自身も「看護よりも集票力はあるはず」という思い込みをしていますよね。 私自身、ある雑誌 (失念) で指摘されているのを見るまではすっかり 誤解していましたから、誤解するのはある意味当然といえます。
ちなみに、特定郵便局が押した岡氏は参院自民比例で 3 位、 16 位で落選となった 医師会推薦候補とは大違いです。
財力ですが、自民党の参院比例代表の順位が結局のところ「金」で決まっている というのはほぼ定説になっています。金を集めて何人分の党費を党本部に 出せるかで決まる。で、比例の順位にこれだけの違いがあるんですよ。 「医師会は衆議院を重視」と主張されていますが、特定郵便局や看護協会が 「参議院を重視」しているのでしょうか? 衆議院と参議院での力の入れ方に 大きな違いがあるとは考えにくいです。
「医師会に反対する政治勢力がなかったために医師会の意見が反映されやすく、 力があるように見えているだけ」と解するのが妥当でしょう。
が 足りないのは事実です。で、現実はどうかというと、医者の側からみて 小児科は激務だけど収入がそれほど望めないので、若手の医者が小児科に進む率がどんどん減ってきているのです。 ここ数日の読売新聞の連載で「医者から見た小児科」が特集されているので、 是非読んでみるといいでしょう。激務のために流産してしまう女性小児科医が 何人も出ていると紹介されています。
かっての話と片付けてしまうのは無責任に思えます。
で、団体が自分の利益に反する政策に反対するのは当然といえます。それが悪いとは 私は考えません。病院は赤字のところが多いです。救急を受け持つ大病院は特に 赤字幅が大きく、各自治体などが多額の税金を投入してやっと運営しているのが 実情です。こういった現状では収入が減る政策に反対するのは当然と言えるでしょう。
何が問題かといえば、医師会以外の団体が「医療はどうあるべきか」という点について 責任ある行動をとっていないことにあります。既に指摘しましたが、政治的にみれば 医師会より力がある団体はいくらでもあります。でも、そうした団体が医療について ちゃんとした発言を行っていない *2ために、医師会の主張だけが通りやすい状況ができてしまっているのです。
医療を受ける側がもっと発言していく必要があると私は考えます。「老人はタダ or 定額 (それも安価) で医療受けさせて欲しい」というような無責任な主張 *3は論外ですし、ただ漫然と「医療費削減」を主張するだけでもダメ。 小児科が問題となっているのならば、小児科にもっとコストをかけて *4いくよう主張すべきですね。で、その分のコストをどこで負担するのかについても 責任ある議論をすべきです。健康保険の料率を上げるのか、それとも特定分野の 医療を削る (当然ながら痛みを伴います) のか。
こういった責任ある議論をせずに「医療側が悪い」と主張するのは無責任でしょう。
こちらの分析はかなり妥当だと感じます。
医療器具を買う立場でないのでわかりませんが、学生時代に買った聴診器については 明らかに「日本は割高」でした。私はアメリカから通信販売で買ったのですが、 航空便での送料、厚生省へ行って手続き *5したり通関するのに必要な交通費や手間賃、などを含めても海外のほうが大幅に割安 (ほぼ半額) だったのです。先輩から「学会でアメリカ行ったらついでに聴診器 買ってくると安いよ」という話も聞きます。日本で使われている聴診器って ほとんどが輸入物 *6なのですが、厚生省の許認可に守られて日本の業者が利益あげてるのでしょう。
(OpenSSH ではない) ssh2 のライセンス変更か。 FreeBSD, NetBSD, OpenBSD 共に OpenSSH が base system に組み込まれて しまった今となってはちょっとね。デフォルトの OpenSSH を捨てて ssh2 入れる だけの機能差ってあるんだろうか。
先日壊れた Switch Hub に続き、おうちサーバの 2 台の IDE のうち 1 台が昨日 お亡くなりになってしまった。中のデータは全滅。某作業が校正出した直後 だったからいいものの、仕事進行中だったら大変だったよ。
八王子駅前に出る。ぶらぶらと歩く。買ったもの:
FreeBSD Express, MYCOM
いったん家に戻ってから秋葉原へ。
しばらく前から SCSI の DVD-ROM ドライブを探していたのだが、再び出回り 始めたので購入。 3 台購入した IDE のうち 2 台は自分用ではない。それにしても 40GB で 18,500 とは安いもんだ。最後のは平成 9 年に出たもの。書泉ブックタワーに なぜか山積みされていた。
明日の朝から山中湖へ遊びに行ってきます。月曜日か火曜日に戻る予定。 ネットワークのない世界を楽しんできます :-)。
毎年恒例の OB 会のために山中寮へ。今年の出席者は以外と少なかった。 焼き肉が中心の料理食べながらビール飲んで、現役の演芸見て。演芸は飲み芸や 下ネタに走らずにいろいろ努力していて面白かった。
一次会終了後、寮の端の部屋で若い OB 中心に二次会。
午前中は恒例の現役 vs OB ソフトボール大会、だったのだが疲れていて寝過ごして しまう。残念。
昼過ぎに帰還。サーバ修復作業。
近くのノジマで買い物:
予約していなかったけど、まだかなり在庫があるようだった。発売日に大騒ぎに ならなかったのは初回出荷で十分な量を出したからなのだろうか。
いろいろ調べているうちに M/B の secondary IDE I/F が変なことに気付いた。 で、予備にとっておいた Pentium Pro M/B *1に交換。
8/22 に 4-stable に入った この変更を見て Promise の Ultra 100 カードを買ってきていた。 current.jp.FreeBSD.org から取ってきた 4-stable で早速テストしてみたところ、インストーラで ハードディスクをきちんと認識してインストールが始まるものの、 newfs の途中で こけてしまう。
サーバ用マシンで遊んでいられないので、カード使用をあきらめて通常の IDE I/F に先日買ってきた 40GB IDE を接続。後日別マシンでテストの予定。
Ultra 100 なカードを使わなければ最新の 4-stable は必要ないので、 4.1-RELEASE をインストール。いつも使っているプログラムは packages *2にして CD-R に焼いてあるので、ただ pkg_add していくだけ。非常に楽 :-)。
ccd で mirroring したパーティションを 10GB 用意して、 /home など重要なデータは そこに置くようにした。役にたつかどうか。
運動会時代の先輩方と飲み会の予定。夕方に出撃。
綾瀬 *1で宴会。医療関係な話とか、某氏行方不明の話とか。千代田線で新御茶ノ水に出て 中央線で帰宅。
家に帰ると、某 DVD の全巻購入特典のビデオが第 1 期, 第 2 期とも届いていた。
で BSDCon 2000 に関するメールが交わされる。今日までに申し込むと割引価格なので 迷っていた人々が申し込んでいるらしい。私もその一人 :-)
会場のホテルが満室だとばっかり思っていたら、 BSDCon に出席するといえば 空いていると itojun さんから教えていただいた。早速日本の予約窓口に電話。 部屋が確保できてよかった。
先日買ってきた SCSI DVD-ROM ドライブを Windows マシンにインストール。 余った SCSI CD-ROM ドライブを Windows マシン -> FreeBSD-stable マシン -> おうちサーバの順に移植。 DVD-ROM ドライブが Ultra SCSI 対応だったので、 SCSI カードを入れ替えて Adaptec 2940UW を単なる Ultra SCSI カードとして使うことに する。ちょっと悲しい事態だが、 UW-SCSI なディスクを今後使う可能性は低いから しょうがないのだろうな。