「国民新党」が kokumin.biz というビジネスのためのドメインを使っているのが なかなか意味深で面白い今日この頃。某 IRC で、国民新党の事務所が「砂防会館」に あることが話題になっていたので、ちょっと調べてみた。砂防会館は昔の田中派が 事務所を置いていたことで有名だが、今は亀井派の事務所や国民新党の綿貫代表の 個人事務所もあるらしい。
砂防会館は 社団法人 全国治水砂防協会が所有している。 砂防会館の歴史によると、
建築資金を、国の補助金や民間の寄付金に頼らず、すべて会員の浄財により
建築されたとのこと。 全国治水砂防協会の役員名簿 (PDF)から国会議員を抜粋すると (選挙区, 所属派閥, 郵政賛否は筆者追記)
なるほど、という感じ。出身派閥としては橋本派 (渡部 恒三も自民党在籍時は橋本派、 二階 俊博は元橋本派 -> 新生党 -> 新進党 -> 保守党 -> 保守新党 -> 自民党) と加藤派でほとんどを占めている。衆議院での郵政法案採決時に自民党に在籍していた 8 名中 5 名が反対ないし棄権と郵政反対組の率が高い。
さて、 全国治水砂防協会の定款 (PDF)を見てみると、
第 5 条 本協会の会員は、次の 3 種とし、正会員をもって民法上の社員とする。
(1) 正会員 本協会の目的に賛同して入会した地方公共団体その他の団体又は個人
第 18 条 役員は無報酬とする。ただし、常勤の役員には報酬を支払うことができる。
会員名簿 (PDF)には全国の多くの自治体が載っている (正会員の内訳は地方自治体 1,980, 個人 29, 団体 12)。砂防会館の建築資金が「すべて会員の浄財」 と半ば自慢げに記述してあることは既に紹介したが、実は地方自治体に出させた金 ということになる。
前述の役員名簿から常勤役員を抜き出すと
あまりにもわかりやすいので、これ以上コメントする気にならない (^^;。