Motoyuki's Diary 2005年10月下旬

Motoyuki Konno <motoyuki@bsdclub.org>
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Last-modified: Sun, 30 Oct 2005 21:25:29 JST


2005/10/22(Sat)

DVI 切換器の問題

_ トラブル発生

山梨の家では DVI 対応の PC 切換器 Corega CG-PC4UDAを使っている。 PC 側は 4 台とも ATI の RADEON 9600SE *1のファンレスのもの。

PC のうちの 1 台の Windows XP を新しく入れ直したところ、 PC 切換器絡みで トラブルが発生。 Windows XP 使用中に PC 切換器で別の PC に一度切り替えて 再度その PC に切り替えを戻すと、 RADEON 9600SE の DVI 出力端子から何も 信号が出ない状態になってしまう。

amd64 マシン (これも RADEON 9600SE を積んで DVI 端子に PC 切換器を接続) に Windows XP x64 edition をインストールして調べたところ、こちらでも同じ現象が 発生した。 Windows XP と Windows XP x64 edition のいずれの場合でも、 Windows XP 付属のドライバと http://www.ati.com/から download した最新版のドライバ (ATI Catalyst 5.10) の双方で 同じ現象が起きる。

_ 検索してみると

同じ現象で悩んだ方を発見。いろいろ調べていくと、以下のようなことがわかった。

  1. ディスプレイには DDC (Display Data Channel) という規格があり、 PC 側から DDC を利用してディスプレイの仕様を読み出し解像度や refresh rate を自動設定する 仕組みが普及している。
  2. DVI 対応のディスプレイでは、ディスプレイ側に EDID (Extended Display Identification Data) があり、 PC がこれを読み出している。
  3. 何らかの理由で PC とディスプレイが接続されていない状態 *2で PC を起動した場合、起動時に EDID を読み込めないので解像度や refresh rate がきちんと設定できない。多くのドライバでは自動的に (ほとんどのディスプレイが 対応しているであろう) 低い解像度に切り替える。
  4. 今回のケースでは、 PC は正常に起動されて DVI ディスプレイ関係の設定も きちんとされている。しかし、 DVI 対応の PC 切換器が切り替えられた時点で PC と ディスプレイの間の接続が切れたことを ATI RADEON のドライバが感知して *3、以後 DVI 側に信号を出力するのを止めてしまう。 PC 切換器が元に戻って ディスプレイと PC が再び接続されても、 ATI RADEON のドライバは DVI 端子に 信号を出さない。

_ 対策

ドライバ側が (PC 切換器等で) DVI ディスプレイが接続されたり外されたりを 繰り返すような事態を想定していないのが原因ということになる。対処としては、 ドライバを解析してパッチをあてるソフト的なものと、ハード的なものが考えられる だろう。

ハード的には、まず DVI 端子の Hot Plug Detect を常に有効にするということが 考えられる。上で挙げた方の場合は、 Hot Plug Detect 端子 (DVI 端子の pin 16) と +5V (pin 14) を pullup 抵抗でつなぐハード的な対処 (詳細は こちら参照) をされたようだ。

より根本的な対処としては、 DVI 対応 PC 切換器の側で EDID のデータを持つ という方法もある。この方法では PC 切換器で有効でない (接続されていない状態) で PC を起動してもディスプレイの情報がきちんと設定されるという利点がある。 一方で、買い換え等で別のディスプレイを使う場合には EDID のデータを 書き換える必要も出てくるだろう。詳細は実際に エレコムのDVI 切換器を改造された方の記録を参照。

アメリカのメーカー Gefenには、 DVI ディスプレイからの EDID 信号を保持して PC と DVI ディスプレイが 接続されていない状態で PC を起動できるようにする DVI Detectiveという製品があるらしいけれど、 List Price で 69 USD と高価なので 購入するのは非現実的 *4だろう。

_ ATI RADEON の場合

ハード改造までするのはどうかなと迷っているうちに、 Windows XP を入れ直す前は こうした現象は起きていなかったということを思い出した。

検証してみると、 ATI RADEON 用ドライバ Catalyst の 5.6 以前であれば DVI 切換器で使っても大丈夫ということがわかった。 Windows XP と Windows XP x86 edition とも OK。 Catalyst 5.7 で行われた修正 (改悪?) が原因らしいのだが、 http://www.ati.com/にある Catalyst 5.7 の Release Note を見てもそれらしき項目は載っていない。

ということで結論は ATI のカードで DVI 切換器を使うなら Catalyst 5.6 のドライバ

なお、 Catalyst 5.6 は古いバージョンのため http://www.ati.com/では見つけることができなかった。

で検索すると ATI 以外に置かれたものを見つけることができる。勝手にミラー されたものと思われるので注意が必要だろう。筆者の手元にあるものは 以下の通り。

_ 参考


*1: DVI 対応の切換器に買い換えた当時に割と安価に売っていたため。
*2: PC 切換器で他の PC を使っていたり、ディスプレイの電源を入れていなかったり等。
*3:具体的には DVI 端子の Hot Plug Detectという信号線が切れたことを感知している。
*4: PC 切換器と PC の間に接続するので、 PC の台数分必要となる。

今日

_ 八王子へ

夕方、八王子へ。

_ BS/地上デジタルチューナー

AVACに注文していた 松下 TU-MHD500が届いていたので設置と設定。

調節してみると 110°CS も入る。屋根にあるのは BS 専用のアンテナだった はずだけど、 110° CS 対応のものにいつの間にか交換されていたのかな?


2005/10/23(Sun)

今日

_ D&I FreeBSD 到着

amazon.co.jp に注文していた「BSD カーネルと設計と実装 - FreeBSD 詳解 -」 [ISBN4-7561-4679-1] が到着。かなり重い。

_ 家庭用心電計

今日の日経朝刊の特集面から。

家庭用の心電計が売れているらしい。胸にあてるだけで計測できる製品もあり、 不整脈などを調べることができるとのこと。病院などの十二誘導の心電図とは 違って簡易的なものだけど、家庭ですぐに使えるという利点はかなり大きそう。 医者の往診でもスクリーニング目的で気軽に使う目的では便利 *1そう。

検索してみると オムロンの携帯型心電計 HCG-801が見つかった。メーカー希望小売価格が 36,750 円とのこと。心臓に不安がある 人がいる家庭では購入を検討してもいいだろう。

薬事法で「特定保守管理医療機器」に指定されているため、都道府県知事の 許可を得た店でしか販売していないとのこと。 オムロンの取扱店舗一覧を見ると八王子ではドラッグストアなど 8 店舗しか扱っていない。 うちから行きやすい場所だと、八王子駅放射通り沿いの「マツモトキヨシ」か、 東浅川の交通公園近くの「ウェルシア」かな。

_ 買い物

ムラウチへ。 Braun のシェーバーの刃に傷がついたので交換用の刃を購入。

帰りに近所の酒屋に寄って山梨に持ち帰るものを購入。


*1:十二誘導の心電図は電極をいくつもつけなければならないし、体が動くと外れて 測定し直しになることもある。


2005/10/29(Sat)

今日

_ 八王子へ

朝、八王子へ移動。

_ 携帯心電計と「財団法人 医療機器センター」

久しぶりに八王子駅前へ買い物に。放射通りのマツモトキヨシで 先週の日記で話題にした オムロンの携帯心電計 HCG-801を購入。税込みで 31,290 円。

特別な扱いが必要ということで薬事法で「特定保守管理医療機器」に指定され 知事の許可を得た店でしか販売できないというものだけど、対応した店員は 新人で何度も店長に質問に行って時間がかかった。店の所在地の「八王子市三崎町」 の「崎」の字がわからなくて店のレシートを見ながら書いても間違えているし。

現場ではこういうレベルの店員が対応しているのだけど、 東京都福祉保健局の WWW での説明によれば、販売の許可を得るためには

4. 許可の基準
下記の (1) 及び (2) の要件を満たさなければなりません。
(中略)
(2) 営業所に管理者 (高度管理医療機器等営業管理者) を置くこと
高度管理医療機器等営業管理者は、次の 1. 又は 2. のいずれかの要件を 満たさなければなりません。
  1. 医療機器の販売又は賃貸に関する業務に 3 年以上従事した後、別に厚生労働省令に定める基礎講習を終了した者
  2. 厚生労働大臣が 1. に掲げる者と同等以上の知識及び経験を有すると認めた者

ということらしい。

で、調べるとその「厚生労働省令に定める基礎講習」の実施機関は 財団法人 医療機器センターで、 そこの案内を見ると

<幹部紹介>
会長 宇都宮 敏男 (東京大学名誉教授)
理事長 長谷川 慧重 (元 厚生省健康政策局長)
専務理事 箭内 博行
事務局長 阿久津 信夫

となっている (括弧内は今野が追記)。

全国治水砂防協会の話の時と同じく、非常にわかりやすいですな。販売の現場がこういう状況である以上、 「特定保守管理医療機器」という指定や販売規制は明らかに不要としか 言いようがない。官庁 OB の退職後の余生を保証するために規制している のでしょうね。

ちなみに、ここの案内は幹部氏名がテキストではなく画像ファイルになっている。 検索避け目的だろうか。非常に嫌らしい。

_

昼食は駅ビルの和幸でトンカツ。帰りに近所の酒屋に寄って日本酒を購入。

_ 今日の酒

旨味がとってもいい感じ。最近は端麗辛口な酒よりもこういうほうが好み。 (購入した) 近所の酒屋の親父の薦めでロックでも飲んでみたけれど、美味しかった。


2005/10/30(Sun)

今日

_ 午前

久しぶりに洗車とワックスかけ。

_ 今日の酒

なかなか美味しい。傾向としては 昨日の益荒男と同じだがちょっと洗練されている感じか。美味しいのだけど、 値段の違いだけの価値があるかどうかは微妙な気がしないでもない。

_ 買い物

amazon.co.jp より:


以上、4日分です。